「ピンタレストでビジネスアカウントを運用したい!」
「ピンタレストでビジネスやマネタイズできるの?」
「ピンタレストを活用して集客数をアップさせたい!」
今回は、このようなお悩みや疑問を解決すべく、ピンタレストでのビジネスアカウント運用について解説します。
ピンタレストは世界で4億人以上のユーザーを抱え、国内でも利用者数がじわじわと伸びています。Instagramのようにビジネス運用目的のアカウントも飽和しておらず、戦略次第で可能性が無限に広がるサービスだと言えるのではないでしょうか。
ピンタレストの概要やユーザーの利用目的・行動パターンの説明、個人アカウントとビジネスアカウントの違い、ビジネスアカウントを利用するメリット、ビジネスアカウントの開設方法・運用方法について、ピンタレスト初心者でも簡単に運用を開始できるようにご紹介していきます。
ぜひ参考にご覧ください。
https://webleach.net/blog/branding/6893/
https://webleach.net/blog/meo/6572/
ピンタレストとは
ピンタレスト(Pinterest)とは、ユーザーが投稿した画像やインターネット上にある画像を保存・整理できるツールです。ブラウザ版とアプリ版で提供されています。
ピンタレストではファッションやヘアスタイル、インテリア、旅行などのアイディアをはじめ、ハウツーやライフハックといったさまざまな画像を探し出すことができる上、表示される画像はWebサイトやブログ、SNS等の投稿に紐づいているため、気に入った画像の詳細が知りたい時は掲載元のURLへ簡単にアクセスできるような構造になっています。
ユーザーの利用目的は「行動」
ユーザーがピンタレストを利用する目的は、ずばり「行動」を起こすためです。
例えば、美容室へ行く前に「次にどんな髪型にしようかな?」とヘアスタイルのアイディアを見つけたり、旅行へ行く前に「どんな観光地やお土産があるのかな?」と旅先で素敵な時間を過ごすためのアイディアを見つけるためなど、多くのユーザーは未来の行動のためにピンタレストを利用しています。
また、ヘアスタイルの写真を例に出すと、画像自体をヘアスタイルの参考にするだけでなく、その画像を掲載している美容室のホームページやSNSにアクセスして、該当の美容室に予約できるといった使い方もします。
のちほど詳しく解説しますが、ビジネス用途としてピンタレストを利用するのであれば、「発見→行動」という流れを促す仕組みを作っていかなければなりません。
他のSNSとの違い
PinterestはSNSの一つですが、同じく写真投稿でコミュニケーションしあうSNSにInstagramやFacebookがありますね。
これらのSNSでは「自分が画像などを投稿する」のが主な活動に対し、ピンタレストはどちらかと言うと「他人が投稿した画像を集める」のが主な活動となり、ここが大きな違いと言えます。GoogleやYahooなどの検索エンジンサイトを使用する感覚に近いかもしれません。
加えて、InstagramなどのSNSは投稿内容に関してコミュニケーションをとるのが一般的ですが、ピンタレストではあまり頻繁にコミュニケーションは行われません。過去の経験や考えなどを発信するSNSと、アイディアの投稿・保存を行うピンタレスト。性質が全く異なるものですので、Instagramなどの運用とは別物と考えた方が良いでしょう。
ピンタレストでのユーザー行動
ピンタレストでのユーザー行動について、もう少し深く分析してみます。
SNSの消費者行動モデルの代表的なものに「SIPS」という心理プロセスがあり、これは「共感する(Sympathize)」「確認する(Identify )」「購入する・利用する(Participate)」「拡散する(Share&Spread)」という一連の流れの頭文字を取った略称になります。
SIPSとは
Sympathize:共感する
Identify :確認する
Participate:購入する・利用する
Share&Spread:拡散する
ピンタレストでは、求めている情報を自らが検索できる他、気に入ったアイディアに似たアイディアを自動で表示してくれる機能を搭載しているため、他のSNSと比較して「購入する・利用する」に非常に長けているツールとなっています。
というのも、ピンタレストを利用するユーザーは情報を積極的に求めて検索するケースが多く、「購買する・利用する」モチベーションが高い状態にあるからです。このユーザー心理を生かすことができるかどうかが、ピンタレストでビジネスを成功させるポイントと言えるでしょう。
マーケティング心理については下記の記事もぜひ参考にご覧ください。
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マーケティングに生かせる心理学9選|マーケティング力を高めて成功しよう
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国内の利用者数は870万人
日本国内での利用者数は2020年12月時点で870万人(Nielsen Company調べ)となっており、世界全体では4億5,000万人の利用者を抱えています(Pinterest公式)。
国内に3,000万人以上のユーザーを持つInstagramやTwitterに比べると少ないように感じますが、前述した通り行動意欲の高いユーザーが利用する傾向がありますし、2021年半ばから有名インフルエンサーとのコラボレーションやテレビCMも本格化していますので、ユーザー数は今後どんどん増えていくと見込めるのではないでしょうか。
ピンタレストのビジネスアカウントとは
ビジネス目的でピンタレストを利用するのであれば、ビジネスアカウントでの登録は必須と言えます。
そこで次に、個人アカウントとビジネスアカウントとの違いや、ビジネスアカウントを利用するメリットについて詳しくご紹介していきます。
個人アカウントとビジネスアカウントの違い
ピンタレストには「個人アカウント」と「ビジネスアカウント」があり、大きな違いとして「アクセス解析ができる」「プロフィールページにカバー画像が設定できる」という2つの点が挙げられます。ビジネス目的で運用するのであれば「ビジネスアカウント」で登録した方がメリットが多いと言えるでしょう。
個人アカウントではアイディアのピンがしやすいシンプルな使い勝手になっており、対して集客を目的としたビジネスアカウントではアクセス解析やホームページの認証などにも対応しています。詳しくは次の項で解説していきます。
個人アカウントもビジネスアカウントも利用料金は無料で、ビジネスアカウントの解析ツールも完全無料で利用できます。活用しない手はありませんね。
ピンタレストのビジネスアカウントを利用する5つのメリット
ビジネスアカウントの特徴をメリットとともに深堀していきましょう。
- 知名度はさほど重要ではない
- Webサイトの認証マークが取得できる
- プロフィールカバーで目立つことができる
- 表示回数を簡単にチェックできる
- アナリティクスが利用できる
それでは詳しく解説します。
①知名度はさほど重要ではない
InstagramやLINEなどのSNSでは、発信者自身(企業やユーザー)に興味を持ってもらうことがフォロワーの獲得に繋がりますが、Pinterestでは「投稿者<アイディア」というベースがあります。
例えば、「和室のアイディア」というような検索をした場合、和室の写真がずらりと並ぶのですが、その中で気に入った画像をチェックするとチェックした画像に関連する画像が現れます。ユーザーは投稿者よりも画像が気に入ったかどうかで判断して行動を起こしますので、ピンタレスト上では「ビジネスや企業名の知名度はさほど重要ではない」と考えても良いでしょう。
②Webサイトの認証マークが取得できる
SNSアカウントでよく見かける認証マーク。公式・本物である証としてつけられる認証マークですが、ピンタレストでビジネスアカウントとして登録すれば自社サービスへのURLに対して認証マークをつけることができます。
ビジネスアカウント作成後、プロフィール欄で誘導したいサイトのURLを登録するだけで完了しますので、アカウントを作成するついでに登録しておいてください。認証が完了すると、チェックマークが表示されるようになります。
また、認証をしておけばRSSフィードで自動的にピンを公開することも可能になり、大変便利です。
③プロフィールカバーで目立つことができる
ビジネスアカウントの場合、ユーザーのプロフィールページにカバーイメージを表示することができます。個人アカウントではこの機能は使えません。
「こういう画像を発信しているんだな」と視覚的にサービス内容をアピールすることができ、なによりプロフィールページが賑やかになるので印象に残りやすいですよ。
プロフィールカバーの設定は不要で、最新のピンが自動的にカバーイメージとして掲載されるのですが、任意で好きなカバーイメージに設定することも可能です。設定は、プロフィールから編集画面に進み、カバーイメージにアップロードするだけでOK。推奨されているサイズは以下の通りです。
プロフィールカバーの推奨サイズ
- 横800x縦450ピクセル以上
- アスペクト比16:9
④表示回数を簡単にチェックできる
ビジネスアカウントに登録すると、プロフィール画面で過去1ヶ月あたりの表示回数を簡単にチェックできるようになります。表示回数とは、ユーザーが該当アカウントのピンを見た回数の合計数で、フォロー数と同様に大切な指標の一つです。
InstagramやTwitterといったSNSではフォロー数や投稿数がアカウントの指標となりますが、ピンタレストではそこに表示回数が加わるイメージです。
表示回数の設置は設定不要で、ビジネスアカウントに登録すると自動で表示されます。
⑤アナリティクスが利用できる
アナリティクスとは、アカウントの運用状態を分析できるツールです。投稿したピンだけでなく、ボードなど全体の動きをトータルでみることができます。
アナリティクスは、画面上部のバーにある「アナリティクス」から確認できるようになっていて、インプレッション数やエンゲージメント数などの他、広告アカウントの登録などもここから設定できます。
ピンタレストのビジネスアカウント開設方法
それではいよいよビジネスアカウントを開設していきましょう。
登録は非常に簡単で、
- アカウントを登録
- ボードの設定
- お気に入りボードを設定
という3ステップになっています。
①アカウントを登録
ビジネスアカウントはピンタレストの専用作成ページから作ることができます。
アカウント作成に進むと、下記の入力を要求されます。
- メールアドレス
- パスワード
- 年齢
年齢に関してですが、ピンタレストには年齢による利用制限が設けられており、大半の国と地域では13歳以上に設定されています(一部の国と地域では13〜16歳となります)。
会社や組織の設立年に合わせて設定すると利用ができない場合があるため、担当者の年齢で登録することをオススメします。
その後、ビジネス名やプロフィール画像の登録、Webサイトの登録を行います。
引用元:Pinterest Japan
ビジネス名はブランド名やサービス名、企業名、組織名など発信内容に合わせた規模で登録してください。プロフィール画像にはビジネス名に合わせたロゴや会社の写真、キャラクターなどを設定します。前述したように、認証マークを受けるためにWebサイトの登録も忘れず行いましょう。
InstagramやFacebookとは異なり、ピンタレストではユーザープロフィールの概要欄はあまり重視されません。どのようなアイディアをピンしていくのか等、フォローするメリットを簡単にまとめて掲載することが多いです。
プロフィール内容はあとから変更できますので、運用しながらトライを繰り返してみてください。
②ボードの設定
引用元:Pinterest Japan
ピンタレストでは、アイディアをピンしていくボードが必要です。掲示板のようなものです。アカウント自体をフォローする他、ボードをフォローすることも可能ですので、ピンする内容に合わせて複数のボードを用意しておきましょう。
美容室の場合を例にとると、「ショートヘア」「ミディアムヘア」「ロングヘア」「ボブ」「パーマ」「カラー」というようなイメージです。
ボードをフォローしてくれるユーザーに向けて、どのようなアイディアをピンしていくボードなのかという説明も入れておいてください。
③お気に入りボードを設定
特に見てもらいたいボードは、お気に入り設定をすることでプロフィールページ上部に固定させられます。
お気に入りは5つのボードまで設定でき、ローテーションするようになっていますので、例えば「ショートカットに自信がある美容室」であれば、「ショートカット」や「ボブ」といった見せたいボードのみをお気に入り登録しておくことをオススメします。
【+α】プロフィールカバーを設定
ビジネスアカウントにすると、ピンしたアイディアを自動的に拾ってプロフィールカバーに表示してくれるのですが、作成した任意のイメージを設定することも可能です。お店の外観や内観を掲載したり、企業ロゴを載せるのも良いでしょう。
提供しているサービスや商品を一つでも多くアピールしたい場合は、そのままにしておく方がユーザーに刺さるかもしれません。
運用開始して間もない、まだピンが少ないうちはオリジナルイメージを設定し、ある程度ピンが溜まってきたら自動のプロフィールカバーにするといったこともできますので、ユーザーからの反応を見てその都度調整していきます。
ピンタレストのビジネスアカウント運用方法
ビジネスアカウントの開設・設定が完了すれば、あとは運用していくだけです。
ピンタレストのビジネスアカウント運用方法を3つにまとめてご紹介していきます。
- 同業他社の運用状況を知る
- 他アカウントと交流する
- ハッシュタグで流入数を伸ばす
それでは詳しく見ていきましょう。
①同業他社の運用状況を知る
ピンタレストでのビジネスを早く軌道に乗せるには、運用に成功している同業他社の運用状況を知るのが得策です。
抑えるべきポイントとしては、
- ピンの内容(写真だと色合い・画質・角度など)
- ピンの投稿頻度
- プロフィールやボードの説明
- フォロワーの属性
模倣にならないように、本質的な部分をピックアップしていくのがコツです。
②他アカウントと交流する
ピンタレストはInstagramやTwitterなどと異なり、テキストでコミュニケーションをとる機会が非常に少ないツールです。
ではどのように他アカウントと交流するのかというと、他アカウントがピンした投稿を自分のボードにピンしていく「リピン」活動で繋がりを持っていきます。Twitterで言うところの「リツイート」やInstagramで言うところの「リポスト」にあたる活動です。
方法は簡単で、検索画面からキーワードを入れて気に入ったアイディアをピンしていくだけ。
ただし、自社サービスと競合になるアイディアばかりをピンすると自分のピンが埋もれてしまいますので、リピンばかりのボードにならないように注意しましょう。
③ハッシュタグで流入数を伸ばす
ピンタレストでも他のSNSと同様にハッシュタグをつけることができます。
ピンタレストはホームページやブログなどと違って複数のキーワードを盛り込むのが非常に難しいです。
必ずユーザーに認知してもらいたいメインキーワードは「画像(代替テキスト)・タイトル・説明文」のどこかに入れるとして、『このキーワードでも検索されそうだな』というキーワードをハッシュタグとして配置します。
例えば「ショートカット+刈り上げ+女性」が特徴的なアイディアをピンする場合、
画像(代替テキスト):女性の刈り上げショートカット
タイトル:刈り上げショート
説明文:○○市の美容室○○です♪クールな印象になりたい女性にピッタリの刈り上げショート。ブロー+オイルで簡単にスタイルが決まりますよ!#刈り上げ女子 #刈り上げボブ
というように、説明文などに盛り込むと不自然なキーワードをハッシュタグで追加します。
ハッシュタグの検索方法ですが、今回の場合だと「刈り上げ+女性」と検索して表示されるボードやアイディアで、上位に表示されるボードやアイディアに掲載されているハッシュタグやキーワードを見つけ出す、という方法があります。
そのジャンルでのトレンドやペルソナ(ユーザー像)が使いそうなキーワードをリサーチするのがポイントとなります。
【まとめ】ピンタレストのビジネスアカウントで集客率アップ!
ピンタレストでのビジネスやマネタイズを本格的に始める人が増えてきています。有名インフルエンサーなどの参入から、今後利用者数は右肩上がりで伸びていくと予想できますね。
ピンタレストの運用に慣れるには、まずは使ってみて特徴を掴むところから。ボードは非公開にできますので、ピンやリピンにチャレンジしてみるといったテスト環境からスタートしてみてください。
ブログやホームページ、他のSNSと連携をすればピンタレストのためにアイディアを準備する必要なく、自動運用させることも可能ですよ。
ピンタレストを活用して、ビジネスを加速させていきましょう。