グーグルレビューには、様々な人が評価・評判を書き込むことが出来ます。ただ、時には悪意のある誹謗中傷の書き込みをされる場合もありこういった誹謗中傷の書き込みを削除したいと悩んでいる人も多いのではないでしょうか?
そのような方の為に、この記事では誹謗中傷のグーグルレビューを削除する方法や削除することが出来る条件について具体的にまとめてみましたので、参考にしてみてください。
削除できる投稿・削除できない投稿とは
実は、グーグルレビューの中にも削除できる投稿と削除できない投稿があります。まず、あなたが削除したいと思っているグーグルレビューは、どちらに当てはまるのかを明確にしていきましょう。ここでは、削除できる投稿と削除できない投稿を具体的に説明していきます。
削除してもらえると考えられる6つの投稿
まずは、削除してもらえると考えられる6つの投稿を具体的に説明していきます。
内容が不適切である投稿
1つ目は「内容が不適切である投稿」です。グーグルは、わいせつな言動や暴力的な言動だと捉えることが出来るレビュー投稿を禁止しています。
例えば「○○店の従業員はほとんどブサイクだから最悪、○○店のご飯が次も不味かったら怒鳴り散らしてやる」というようなレビューは暴力的な言動として捉えられます。
スパムだと判断することができる投稿
2つ目は「スパムだと判断することができる投稿」です。スパムとは「無差別かつ大量にばら撒く」といった行為を指します。つまりスパム投稿とは、同一人物または複数の人物によって、同じようなレビューを何度も書き込まれることです。
例えば「○○店の料理は美味しくない、○○店の料理は不味い、○○店の料理はヤバい」といったように、似たような文章もスパム投稿として認められる可能性もあります。
事実が証明されない投稿
3つ目は「事実が証明されない投稿」です。例えば「○○店のラーメンは味が薄くて不味いらしい、○○店では食中毒が多発しているという噂がある」というような「~らしい、~という噂がある」というレビューは根拠がありませんので、事実が証明されないレビューとして扱われます。
政治や社会に対する意見が書かれた投稿
4つ目は「政治や社会に対する意見が書かれた投稿」です。例えば「消費税を下げろ、税金の使い道をしっかりと考えろ、○○党には無能な人間しかいない」といったレビューが、政治や社会に対する意見として捉えられます。
法律違反な投稿
5つ目は「法律違反な投稿」です。例えば、臓器売買や薬物の取引などのレビューは削除の対象になります。
公平性が保たれない投稿
6つ目は「公平性が保たれない投稿」です。例えば過去に辞めさせられた社員が「○○社はブラック企業、○○社は脱税をしている」といった書き込みをした場合は、公平性が保たれない投稿として削除の対象になります。
また事業主が社員に「○○社は雰囲気が良い、○○社は最高」というような、意図時に良いレビューを投稿させることも、公平性が保たれない投稿として削除される可能性があるため注意しましょう。
削除してもらうことはできないと考えられる2つの投稿
次は、削除してもらうことはできないと考えられる2つの投稿を具体的に説明していきます。
評価や評判に関する投稿
1つ目は「評価や評判に関する投稿」です。根本的にレビューは、その建物やお店の評価・評判を記載する場所なので、マイナスなレビューを書き込まれた場合でも、それが評価・評判に当てはまるのであれば削除することはできません。
例えば、リュックサックを購入した男性が写真付きで「このバッグは、男性には小さすぎるため、男性は購入を控えたほうが良い」というレビューをしたとしましょう。
事業主からしたら、このようなマイナスなレビューは削除したいと考えるかもしれませんが、このレビューは事実に基づいていると同時に、評価と捉えることが出来る投稿です。
いくらこのレビューを削除したいとグーグルに依頼しても「評価や評判に関する投稿」とみなされる可能性が高いため、基本的には削除してもらえないと考えられます。仮にマイナスなレビューを付けられてしまった場合は、あなたが製品情報について具体的に返信してみましょう。
先ほどの例であれば「こちらのバッグは、身長160センチ前後の女性に向けて作成したバッグです」というような返信を行うだけで、次からは似たようなマイナスレビューは減っていくと考えられます。
事実確認が難しい投稿
2つ目は「事実確認が難しい投稿」です。例えば「○○店は冬になると店主の接客態度が悪くなるから最悪」というレビューは、事実確認が難しいと考えられます。なぜなら、何をもって「態度が悪い」と決めるのか明確なルールがないからです。
「接客態度が最悪」と感じる人もいれば「別に普通だと思うけどな」と感じる人もいるでしょう。このように、事実確認が難しいグーグルレビューは、削除してもらうことが出来ないと考えられます。
誹謗中傷の書き込みがされたグーグルレビューの削除方法
ここでは、グーグルレビューの削除方法について具体的に説明していきます。
事業主が削除依頼をする方法
事業主が削除依頼を行う場合は、以下の手順でグーグルに削除依頼を出すことが出来ます。
ポイント
- グーグルマイビジネスにログインをする
- 削除したいグーグルレビューを選択する
- 「その他アイコン」から「不適切なコメントを報告」を選択
- 不適切だと考えた理由を選択・記載して送信をする
第三者が削除依頼をする方法
事業主以外の第三者が削除依頼を行う場合は、以下の手順でグーグルに削除依頼を出すことが出来ます。
ポイント
- 削除したいグーグルレビューを選択する
- 「その他アイコン」から「口コミを報告」を選択
- メールアドレスと違反の種類を選択して送信する
グーグルが削除してくれない場合は弁護士に依頼しよう
グーグルに対して、誹謗中傷の書き込みがされたグーグルレビューの削除依頼を出すことで基本的には削除してくれるはずですが、グーグルの判断によっては削除してもらえない可能性があります。
しかし、削除してもらえなかったとしても諦める必要はありません。グーグルが削除に応じてくれない場合は、弁護士に相談してみましょう。基本的に「名誉毀損・侮辱・プライバシー侵害」のいずれかに当てはまっていれば、誹謗中傷の被害に遭っているとして弁護士に相談することが出来ます。
簡潔に「名誉毀損・侮辱・プライバシー侵害」の概要について確認してみましょう。
ポイント
- 名誉毀損:公の場において、被害者の社会的評価や評判を落とすこと
- 侮辱:被害者のプライド(名誉感情)を侵害すること
- プライバシー侵害:被害者の許可を得ずに、個人情報を公表すること
基本的にグーグルは「社内規定」に沿って「問題がないレビュー・問題があるレビュー」を判断しています。グーグルの社内規定では問題がないと判断されても、国内の処罰法においては重大な犯罪として捉えられる場合もあります。
弁護士に相談をすることで、まずは弁護士がグーグル社に対して、誹謗中傷の書き込みがされたグーグルレビューの削除依頼を出します。ここで誹謗中傷の書き込みがされたグーグルレビューが削除されれば良いですが、削除されない場合は、弁護士を通じて裁判所に「仮処分」の申請をしてもらうことが出来ます。
裁判所からの命令にはグーグル社も逆らえませんので、裁判所が仮処分を認めてくれれば、ようやく誹謗中傷の書き込みがされたグーグルレビューを削除することが出来るのです。
グーグルレビューで誹謗中傷の書き込みをされた場合の削除方法まとめ
この記事では、グーグルレビューで誹謗中傷の書き込みをされた場合の削除方法についてまとめてみました。もう一度おさらいすると、グーグルレビューで誹謗中傷の書き込みをされた場合の削除方法は以下の通りです。
ポイント
- 事業主がグーグルに削除依頼を出す
- 第三者がグーグルに削除依頼を出す
- 弁護士からグーグルに削除依頼を出してもらう
ただ、納得いかないグーグルレビュー全てを削除できるわけではありません。「誹謗中傷だ!削除だ!」と決めつけるのではなく、削除できる投稿なのか削除できない投稿なのかを冷静に判断してから、次の行動に移りましょう。