Yahoo!知恵袋は、参加している人同士でお互いの知識・知恵を共有することが出来るQ&Aサイトです。Yahoo!知恵袋に質問を投稿すれば、ほぼ必ず答えが見つかると言われているため、多くの人が利用しているのですが、中には悪質な質問・回答をする人もいます。
悪質な質問・回答をされてしまうと、会社や個人の信用・ブランドが落ちてしまう危険性がありますので「Yahoo!知恵袋に投稿されている悪質な質問・回答を削除したい」と思っている人も多いのではないでしょうか?
そのような方の為に、この記事ではYahoo!知恵袋に投稿された悪質な質問・回答の削除方法について具体的にまとめましたので、ぜひ参考にしてみてください。
Yahoo!知恵袋で悪評が出回るとどうなる?
Yahoo!知恵袋は利用者数が非常に多いことから、たった1件投稿するだけでも内容によっては大きな問題に発展してしまう可能性が非常に高いサイトだと言えます。投稿の一部はでたらめな情報だったり、使用する情報の出どころが分からなかったりと信憑性が低いこともしばしば。
では、サイト内で企業や個人の悪評が出回ると具体的にどのような問題が起きてしまうのでしょうか。問題点を3つご紹介します。
問題点①ブランディングが低下する
Yahoo!知恵袋のサイト内で悪評が出回ると、個人や企業のブランディングが低下する可能性は非常に高くなります。
商品・サービスへの顧客や消費者からの信頼を失ってしまうと、これまで問題なく進めることができていた新規顧客の獲得や既存顧客との取引継続が途端に難しくなるため要注意です。
悪評のターゲットになってしまうと、これまで時間をかけて築き上げてきた全てのものを失うのと同じですので、全てのことをイチから築き直さなければいけません。以前の状態と変わらないくらいの信頼を取り戻すには、かなりの時間と努力が必要になることでしょう。
問題点②売上が低下する
これまで売上が上昇傾向にあったとしても、油断してはいけません。悪評が広まるスピードは非常に速いことから、売上にダイレクトに影響が出てしまう可能性は高いです。
例えば、これまでリピートして商品・サービスを使ってくれていた消費者や取引先にはどんな変化が見られるのでしょうか。もちろん、悪評を気にすることなく今までどおり活用してくれる場合もあるでしょう。
その一方で、「悪評が出てる企業の商品だから買うのやめよう」「取引を続けることで自社の売上に影響が出るかもしれない」といった消費者や取引先が出てきてしまうリスクが高いことも忘れてはいけません。
ネット上で悪評が出回って時点で、ターゲットになった個人や企業は売上の低下に繋がる可能性が高い状況に置かれていることをきちんと把握することが大切です。
問題点③人材確保が難しくなる
これまで人材確保に苦労していなかったとしても、悪評が出回ってしまえば多くの場合が何らかの影響が出てきます。
企業の場合であれば「○○はブラック企業だ」という悪評が出回ると、例年と比べて応募者数が大きく下回ってしまうことは決して珍しいことではありません。そうなると、企業は人を集めるためにブランディングの向上も含めて、さまざまなことに取り組まなくてはいけなくなります。
Yahoo!知恵袋はなぜ誹謗中傷に繋がるのか?
Yahoo!知恵袋は、参加している人同士でお互いの知識・知恵を共有することが出来るQ&Aサイトとして他にはないような魅力的な要素がたくさんあります。その一方で、誹謗中傷が起きやすいリスクと常に隣り合わせになっていることも事実です。
誹謗中傷が起きてしまう原因には以下のようなものがあります。
- 自作自演での投稿が簡単にできてしまう(IDを複数保有し活用するなど)
- 多くの人の目に触れるため、でたらめな情報や情報源が特定できなくても一瞬で拡散できてしまう
- 1日に膨大な量の投稿があり、運営側のチェックが追い付いていない
削除することが出来る質問・回答かどうかを確認する
Yahoo!知恵袋には、削除することが出来る質問・回答と削除することが出来ない質問・回答がありますので、削除依頼を出せばすべて削除してもらえるという訳ではありません。
「どのような質問・回答であれば削除してもらえるのだろうか?」という人も多いと思いますので、ここでは、どのような質問・回答であれば削除してもらえるのかについて具体的に説明していきます。それでは、以下の図をご覧ください。
禁止行為
- 誹謗中傷や他人を攻撃・傷つけるような内容の投稿。
- 社会規範及び、公序良俗に反する内容の投稿。
- 商業目的・広告目的だと捉えることが出来る投稿。
- 個人を特定することが出来る投稿。
- 著作権や知的財産権を侵害する投稿。
- 第三者へのなりすましや他人に誤認を与える投稿。
- Yahoo!Japanが不適切だと判断した投稿。
上記は、Yahoo!Japan知恵袋が定めている利用ルールの禁止事項です。上記の禁止事項に当てはまる質問・回答であれば、削除に応じてもらえる可能性が高いと言えます。
反対に、上記に当てはまらない質問・回答である場合は、「質問・回答が原因で仕事が激減した」というような特別な理由がない限り、削除に応じてもらえる可能性は低いと考えられます。
後々詳しく説明しますが、Yahoo!知恵袋に投稿されている質問・回答を削除するためには、説得力のある削除依頼を出さなければいけません。
説得力のある削除依頼を出すためには「Yahoo!Japan知恵袋が定めている利用ルールの禁止事項のどこに当てはまっているのか?」ということを提示してあげる必要があります。
これを提示するかしないかで、質問・回答の削除成功率は変わってきますので、必ず利用ルールの禁止事項を確認し、どこに当てはまっているのか?ということを明確にしておきましょう。
Yahoo!知恵袋に投稿された悪質な質問・回答を削除する方法
ここでは、Yahoo!知恵袋の質問・回答の削除方法について具体的に説明していきます。
まずは、Yahoo!知恵袋にログインします。
出典:Yahoo!知恵袋
続いて、削除したい質問・回答の右下にある「違反報告」という項目をクリックしてください。
出典:Yahoo!知恵袋
「違反報告」をクリックしましたら、以下のようなページが開きますので、「違反項目」に当てはまるものを選択しましょう。
出典:Yahoo!知恵袋
「違反報告」に当てはまるものを選択しますと、以下のように「違反報告の詳細」を求められますので、こちらに削除依頼文を記入してください。
出典:Yahoo!知恵袋
「違反報告の詳細」への記入の仕方が分からない場合は、以下の削除依頼例文を参考にして、記入してみましょう。
削除依頼例文
お世話になります。○○株式会社の○○と申します。この度はこちらの質問・回答の削除、もしくは非表示をお願いしたくご連絡させていただきました。
「○○会社○○部の○○さんは、詐欺師である」という記述がありますが、○○株式会社でそのような事実は確認されておりません。
こちらの投稿は、Yahoo!Japan知恵袋の利用ルールの禁止事項「誹謗(ひぼう)中傷など他人を攻撃したり、傷つける内容の投稿」に当たります。
(質問・回答によって被害が出ている場合は、こちらに被害状況を記載してください。)
該当する質問・回答は、○○株式会社の経営や○○部の○○自身に悪影響を及ぼしかねない(及ぼしている)ため、早急に質問・回答の削除をお願い致します。
悪質な回答を繰り返すユーザーはブラックリストに登録しよう
Yahoo!知恵袋に投稿される回答に限った対策方法なのですが、悪質な回答を繰り返すユーザーはブラックリストに登録するのも一つの対策方法です。
ブラックリストとは?
ブラックリストに登録されたユーザーは、それ以降ブラックリストに登録したユーザーの質問に回答する権利が無くなる。
悪質な回答を繰り返すユーザーをブロックする方法は、以下の通りです。
ブラックリストに登録する手順
- ブラックリストに登録したいユーザーの名前をクリックする。
- プロフィール画像が表示されている個所の下にある「ブラックリストに登録」という項目をクリックする。
- 確認画面が表示された後、問題なければ「登録する」をクリックする。
- ブロックリストへの登録完了。
質問・回答の削除に応じてもらえない時の対策方法
ここでは、Yahoo!知恵袋が質問・回答の削除に応じてくれなかった場合の対策方法を具体的に説明していきます。
弁護士から削除依頼を出してもらう
まずは、弁護士に依頼し、弁護士から削除依頼を出してもらいましょう。弁護士から削除依頼を出してもらうメリットは以下の通りです。
メリット
- 個人名で削除依頼を出すよりも、削除依頼に応じてくれやすい。
- 運営者・管理者の早急な対応を期待することが出来る。
反対に弁護士から削除依頼を出してもらう注意点は以下の通りです。
注意ポイント
- 管理者・運営者が大手サイトであると、削除対応が鈍い場合がある。
Yahoo!知恵袋を運営しているのは、Yahoo!Japanですので、効果が薄い場合もありますが一度弁護士に相談してみましょう。
送信防止措置請求を出す
「弁護士からの削除依頼にも応じてもらえなかった」という場合は、送信防止措置請求を出してみましょう。送信防止措置請求とは、プロバイダ責任制限法を利用して、削除依頼を出すことです。送信防止措置請求を利用するメリットは、以下の通りです。
メリット
- 一般社団法人テレコムサービス協会が作成したガイドラインが存在するため、そのガイドラインに沿って必要事項を記入していけば、簡単に提出書類を作り上げることが出来る。
- 個人で作成・提出することが可能。
反対に送信防止措置請求を利用する注意点は以下の通りです。
注意ポイント
- 法的な知識が必要になる場合がある。
送信防止措置請求を利用するためには、請求を行うための書類を作成しなければいけません。その書類を作成するときに、法的な知識が必要となってきます。
「法律関係には自信がある」という人であれば、個人で作成しても問題ないと思いますが「法律の知識はあまりない」という人は、自己流で作成していくのではなく、弁護士の力を借りるようしましょう。
仮処分手続きを利用する
「送信防止措置請求にも、応じてもらえなかった」という場合は、仮処分手続きを利用してみましょう。
仮処分とは、民事裁判・刑事裁判などの正式な裁判を起こす前に手続きを済ますことで、裁判に勝訴した時と同じ状態をあらかじめ確保しておくことが出来る制度です。仮処分を利用するメリットは以下の通りです。
メリット
- 裁判所から投稿者に対して削除命令が下された場合は、高確率で質問・回答の削除に応じてもらえる。
- 民事裁判・刑事裁判を起こすよりも、早く質問・回答を削除することが出来る場合もある。(最短1ヶ月)
反対に仮処分を利用する注意点は以下の通りです。
注意ポイント
- 数十万~数百万円の費用が必要となる。
「多額のお金をかけてでも、早く削除したい」という人には、おすすめしたい対策方法です。
Yahoo!知恵袋に投稿された悪質な質問・回答の削除方法まとめ
この記事では、Yahoo!知恵袋に投稿された悪質な質問・回答の削除方法について具体的にまとめました。もう一度おさらいすると、Yahoo!知恵袋に投稿された悪質な質問・回答の削除方法は以下の通りです。
まとめ
- 削除したい質問・回答の右下にある「違反報告」という項目から削除依頼を出す。
- 悪質な回答を繰り返すユーザーはブラックリストに登録する。
【質問・回答の削除に応じてもらえない場合の対策方法】
- 弁護士から削除依頼を出してもらう。
- 送信防止措置請求を出す。
- 仮処分手続きを利用する。
Yahoo!知恵袋に投稿された悪質な質問・回答を放置しておきますと、新たな被害が生まれる可能性もありますので、なるべく早めに対処するようにしましょう。