Bingは、Microsoft社が提供している検索エンジンです。Bingには、ユーザーの検索意図を予測し、検索候補を表示する「サジェストキーワード」という便利な機能があるのですが、そのサジェストキーワードに悪質なキーワードが表示されてしまう場合もあります。
悪質なサジェストキーワードが表示されてしまうと、様々なユーザーに誤解を与えてしまう危険性がありますので「Bingに表示される悪質なサジェストキーワードを削除したい」と思っている人も多いのではないでしょうか?
そのような方の為に、この記事ではBingに表示される悪質なサジェストキーワードの削除方法とその手順について分かりやすくまとめましたので、ぜひ参考にしてみてください。
削除することが出来るサジェストキーワードかどうかを確認してみよう
「とにかく早く、削除方法を教えてほしい」という人が多いと思いますが、実は、Bingに対して削除依頼を出したからと言ってすべてのサジェストキーワードが削除される訳ではありません。
削除することが出来ないサジェストキーワードに対して、何度も削除依頼を出してしまうと逆にあなたが悪質なユーザーと判断されかねないので、まずはここで自分が削除したいと思っているサジェストキーワードが本当に削除することができるのか確認していきましょう。
以下の表はMicrosoft サービス規約の倫理規定です。
Microsoft サービス規約の倫理規定
- 違法行為をしてはならない。
- 子どもに危害を加える、子どもを脅すような行為に関与してはならない
- スパムを送信してはならない
- 不適切(残虐・わいせつ・下品・暴力的・犯罪行為など)なコンテンツを投稿してはならない
- 詐欺行為や誤解を招く行為をしてはならない
- 中傷的な行為や名誉毀損行為に関与してはならない
- 第三者に害を及ぼす行為に関与してはならない
- 第三者の権利を侵害してはならない
- プライバシー侵害に該当する行為をしてはならない
この段落の結論を言いますと、上記の倫理規定に違反しているサジェストキーワードであれば、Bingは削除に応じてくれる可能性が高いと考えられます。
反対に、上記の倫理規定に違反していないサジェストキーワードですと、削除に応じてくれる可能性は低いと考えられますので注意しましょう。
Bingに表示される悪質なサジェストキーワードの削除方法
それでは、Bingに掲載されている悪質なサジェストキーワードの削除方法とその手順を具体的に説明していきます。まずは「Bingに関する問題を報告」というWebサイトにアクセスしてください。
アクセスしますと、「問題点について教えてください」と問われますので、「もう1つ問題があります」にチェックを入れましょう。
出典:Bing
そうしますと以下のようなページが開きますので、「Bing検索候補に関する問題を報告します」にチェックを入れます。
出典:Bing
「Bing検索候補に関する問題を報告します」にチェックを入れますと、以下のようなお問い合わせフォームが開きますので必要事項を記入し「送信」をクリックすることが出来ましたら、削除依頼手続き完了です。
出典:Bing
「Bing検索候補を入力してください」という欄には、あなたが削除してほしいと思っているサジェストキーワードを入力してください。
「その他の情報を入力してください」という欄には、削除依頼文を記入する必要があります。どのように記入すれば良いのか分からない場合は以下の削除依頼例文を参考にしてみてください。
削除依頼例文
お世話になります。○○株式会社の○○と申します。この度はサジェストキーワードの削除、もしくは非表示をお願いしたく、ご連絡させていただきました。
- 問題となるサジェストキーワード:「△△,△△」...
「○○」と検索すると「△△,△△」というサジェストキーワードが表示されますが、「△△」という情報は事実無根であります。
こちらのサジェストキーワードは、Microsoftのサービス規約に記載されている倫理規定「○○してはならない」に違反しています。
(サジェストキーワードが原因で被害が出ている場合は、こちらに被害状況を記載してください。)
該当するサジェストキーワードは、○○株式会社の経営に悪影響を及ぼしかねない(及ぼしている)ため、早急にサジェストキーワードの削除をお願い致します。
Bingがサジェストキーワードの削除依頼に応じてくれない場合の対策方法
ここでは、Bingがサジェストキーワードの削除に応じてくれない場合の対策方法について具体的に説明していきます。
弁護士に相談する
1つ目の対策方法は「弁護士に相談する」ことです。弁護士は、Bingに表示される悪質なサジェストキーワードを削除するために必要とされる法的な知識・経験を持ち合わせているため、個人で削除手続きを行うよりも弁護士に依頼した方がスムーズに進みます。
一人で悩んでいる場合や困っている場合は、一度弁護士に相談してみましょう。しかし、「依頼費用が安い弁護士を選ぼう、家から近い弁護士に依頼しよう」という弁護士の選び方は危険です。
一概に弁護士と言っても、交通事故関係に強い弁護士や離婚・親子問題に強い弁護士など、人によって得意ジャンルは様々です。
「Bingに掲載されている悪質なサジェストキーワードを削除したい」ということであれば、必ず「ネットトラブルに強い弁護士」に相談・依頼するようにしましょう。
逆SEO業者に依頼する
2つ目の対策方法は、「逆SEO業者に依頼する」ことです。
逆SEOとは?
逆SEOとは、検索順位を下げる施策のこと。反対に、検索順位を上げる施策はSEO対策という。
そもそも、悪質なサジェストキーワードが表示されるということは、そのキーワードを狙って記事を投稿しているWebサイトが存在するということです。
つまり、悪質なサジェストキーワードを狙って記事を投稿しているWebサイトの検索順位を下げることで、自然と悪質なサジェストキーワードも表示されにくくなります。
「馴染みがない施策だから不安」という人も多いと思いますので、逆SEOを使ったサジェストキーワード対策の具体的な施策内容とその手順を簡潔に紹介していきます。
サジェストキーワード対策の施策内容と手順
- まずは、自社サイトや良い内容が記載されている記事のSEOを強化し、上位表示させる。
- 自社サイトや良い内容が記載されている記事が上位表示されたため、悪質なサイト・記事の検索順位は下がる。
- ユーザーが悪質なサジェストキーワードで検索しなくなると、悪質なキーワードはサジェスト一覧から除外されていく
- 悪質なサジェストキーワードが表示されなくなる。
上記のような施策や手順で、悪質なサジェストキーワードが表示されないようにするのですが、逆SEO業者を選ぶ際は「逆SEOを使ってサジェストキーワードを除外します」という業者を必ず選ぶようにしましょう。
「サジェストキーワードを削除します」という業者を選ぶことはお勧めしません。なぜなら、被害を受けた本人又は弁護士以外の人が、サジェストキーワードを削除するというのは犯罪行為に当たるからです。
これは「知らなかった!」では済まされないことなので、注意しましょう。
注意ポイント
サジェストキーワードの削除を本人、又は弁護士以外の人に代行してもらう行為は、犯罪に当たるため注意しよう。
Bingに表示される悪質なサジェストキーワードの削除方法まとめ
この記事では、Bingに表示される悪質なサジェストキーワードの削除方法について具体的にまとめました。
もう一度おさらいすると、Bingに表示される悪質なサジェストキーワードの削除方法は以下の通りです。
まとめ