今ではほぼ全員が利用していると言っても過言ではないSNS。気軽に利用できたり仲が良い友達と情報をシェアできたりするメリットがある反面、どうしても警戒心が薄れてしまうという注意点もあります。
警戒心が薄れたままSNSを利用してしまうと、トラブルに発展することもあり、危険なのですが「そもそも、どのようなトラブルが起きているの?」と思っている人も多いのではないでしょうか?
そのような方のために、この記事では過去に起きたSNSのトラブル事例について具体的にまとめましたので、ぜひ参考にしてみてください。
記号の付け忘れで仲間外れにされてしまったトラブルの事例
SNSトラブルの事例
無料通話アプリを使って学校の友達と会話を楽しんでいたAさん。学校のことや遊びのことなど、様々な会話をして楽しんでいたのですが、ある時Aさんは「○○さんの話って、いつも面白くない」という文章を送信してしまいます。
本来Aさんは、「○○さんの話っていつも面白くない?」という文章を送りたかったそうです。この事態に気づかなかったAさんは、お風呂上りにスマホを見ると「ひどい」というようなメッセージが送られてきていました。
Aさんは、誤解を解くためのメッセージを送りましたが、グループメンバーからの返事はなかったと言います。
この誤解をきっかけに、Aさん以外のメンバーで新たなグループを作られてしまい、Aさんは仲間外れにされてしまいました。
上記のSNSトラブルのように、記号があるかないかで文章の意味は大きく異なってきます。
強調したい場合は「!」を使い、柔らかい雰囲気を持たせたい場合は「笑」や「!(^^)!」というような記号・顔文字を使うというように、メッセージを送る際は本文だけではなく語尾にも意識を向けてみましょう。
なりすましによる投稿でトラブルに発展した事例
SNSトラブルの事例
○○学校の同級生だったA君とB君。しかし、A君はB君のことがあまり好きではありませんでした。
どうしても気に食わないという気持ちを抑えることが出来ず、A君はB君になりすましたSNSアカウントで「C君は万引きしている」という嘘の書き込みを投稿します。
その嘘の投稿を発見したC君は、B君に「なぜあのような嘘の投稿をしたのか」と問い詰めますが、B君は事実無根であることを説明し続けました。
その後詳しく調べてみると、A君の仕業だということが分かり、学校内のトラブルに発展してしまいます。
TwitterやInstagramなど、現在は様々なSNSが登場しています。メールアドレスとパスワードのみを設定するだけで、誰でも気軽に利用できるというメリットがある反面、簡単になりすまされてしまうという注意点もあります。
根本的に、SNSはこのような迷惑行為や誹謗中傷を禁止しています。場合によっては罪に問われることもありますので、気を付けなければいけません。
もしも、なりすましの被害に遭った場合は、すぐさまSNSの通報ボタンから通報するようにしましょう。
SNSを使って脅迫行為を行った結果、警察が動いてしまった事例
SNSトラブルの事例
インターネット掲示板に日時や場所を記載して「友人のA君を暴行しよう」という書き込みを行ったB君。しかし、本当に暴行するつもりはなく、少し嫌がらせをしてやろうという思いで書き込みをしました。
実際にその書き込みを読んだCさんが、「〇日に○○でA君を暴行するという書き込みがある」ということを警察に連絡します。
その後の調査でB君による書き込みだということが特定されてしまい、警察がB君の家に訪れ、様々な調査をされてしまいます。
脅迫行為は、実際に行動しなかったとしても、生命や自由などを脅かすような書き込みをした時点で成り立ちます。
上記の事例では脅迫行為をした人物は特定されませんでしたが、脅迫行為をしているB君の個人情報をネット上の第三者が特定して、本名や住所、そして学校までもがインターネットに公開されてしまうこともあります。
インターネットに情報を公開された場合、多くの人からの嫌がらせを受ける可能性もあるので注意しましょう。
例えば過去に実際に住所が特定されてしまい、多くの人から数百万円を超える商品や動物のフンなどを着払いで家に送り付けられたという事例があります。住所を特定されるとかなり長い間嫌がらせを受ける人もいますので、注意しなければいけません。
もしも脅迫行為を行ってしまったのであれば、すぐに情報を削除して、脅迫を行った被害者に謝罪するようにしましょう。
SNSでの出会いを求めて性犯罪被害に遭ってしまった事例
SNSトラブルの事例
Aさんは○○バンドの大ファンでした。そして、同じバンドのファンである女子高校生とSNSで良くメッセージを送り合っていました。そんなある日、向こうの女子高校生から一緒にライブを見に行こうと誘われます。
気が合う女子高校生でそれなりにメッセージを送り合っていたので、Aさんは全く警戒しませんでした。
ライブ当日、SNSで仲良くなった女子高校生との待ち合わせ場所に行ってみると、そこにはプロフィール画像とは違う男の人が待ち伏せていました。
その後、Aさんは男の人の車に無理やり乗せられそうになってしまいます。
このような犯行は、人の弱みに付け込んでくる傾向があります。例えば「ライブには行きたいが一緒に行ってくれる人がいない」という人を狙う犯人もいます。
このような悩みを持っている人に自分からアプローチして、それなりに信頼関係が出来てきた頃を見計らって、犯行に及んでくるのです。
プロフィール画像も他の人の画像を平気で使っている人もいますので、プロフィール画像が同性だから安心、趣味が合うから安心と簡単に相手を信じ込まないようにしましょう。
SNSのバトンに個人情報を書き込んだ結果、知らない人に待ち伏せされた事例
SNSトラブルの事例
無料通話・会話アプリのタイムラインでバトン(バトンとは、あるお題に対して自分の答えを書き込み、色々な人に回していく投稿のこと)が回ってきたAさん。
友人から回ってきたバトンは自分の個人情報を書き込むというものでした。
友人から回ってきたこともあり、Aさんは軽い気持ちで氏名や年齢、学校や通っている塾の名前などを書き込み投稿します。
そのバトンを見た第三者のBさんはAさんが気になり、通っている塾の周りでAさんを待ち伏せしていました。
※バトンとは、あるお題に対して自分の答えを書き込み、色々な人に回していく投稿のこと。
近年は、無料通話・会話アプリだけではなくTwitterやInstagramなどでもバトンが回されることがあります。まず、前提としてSNSは不特定多数の人に閲覧される可能性があります。
また、拡散力があるのもSNSの魅力です。不特定多数の人に閲覧される可能性があり、拡散力があるということは、知らない人にも自分の情報が届いてしまうことがあります。
SNSには、出会いを求めたり犯罪に近いことを企んでたりする人もいますので、自分の個人情報をSNSに載せるのは絶対に辞めましょう。
SNS上の写真から人物を特定され、ストーカーされてしまった事例
SNSトラブルの事例
友人と海に行ったAさん。友人に撮影してもらった写真がとても気に入り、多くの人と共感したいという思いからSNSにその写真を投稿します。
しかし、写真を投稿してから数日後、Aさんは誰かに付けられているような気配を感じるようになりました。
実際に調査してみると、Aさんは知らない第三者にストーカーされていたのです。
近年はスマートフォンの画質が良くなってきています。画質が良くなると綺麗な写真が撮れるので良いですが、その分様々なものが鮮明に写ってしまうこともあります。
例えば、マンホールの柄や電信柱に記載されている住所などがはっきりと写ってしまうことがあるのです。
このような細かいところから住所を特定されてしまい、ストーカー被害に遭ってしまうこともありますので、なるべく周囲にも気を付けて写真を撮るようにしましょう。
もしもストーカー被害に遭ってしまった場合は、近くの警察署に相談してみましょう。
SNSでのトラブル事例まとめ
この記事では、SNSが絡んだトラブル事例をまとめました。もう一度おさらいすると、SNSが絡んだトラブルは以下のようなものがあります。
まとめ
- 記号の付け忘れで仲間外れにされてしまった事例
- なりすましによる投稿でトラブルに発展した事例
- SNSを使って脅迫行為を行った結果、警察が動いてしまった事例
- SNSでの出会いを求めて性犯罪被害に遭ってしまった事例
- SNSのバトンに個人情報を書き込んだ結果、知らない人に待ち伏せされた事例
- SNS上の写真から人物を特定されストーカーされた事例
SNSは気軽に利用できる分、警戒心が薄れる傾向があります。神経質になりすぎるのも良くありませんが「SNSには悪い人がいる」という警戒心を持ちながら、SNSを利用するようにしましょう。