令和元年には、SNSトラブルの被害件数(子どものみを対象)が2,000件を超えました。平成21年の被害件数は1,136件でしたので、10年でSNSトラブルの被害件数は約2倍になっています。
SNS上でのトラブルに巻き込まれてしまうと最悪の場合、誘拐事件や殺人事件に発展してしまうこともあります。
そのような事件に巻き込まれてしまう可能性があるため「SNSトラブルに巻き込まれないようにするためには、どのような対策を行えば良いのだろうか?」という疑問を抱えている人も多いのではないでしょうか?
そのような方のために、この記事ではSNSトラブルに巻き込まれないようにするための対策方法を3つ厳選しましたので、ぜひ参考にしてみてください。
SNSトラブルの対策方法1:情報の公開範囲を限定的にする
SNSアカウントを誰でも閲覧することが出来る状態にしておくと、SNSトラブルに巻き込まれてしまう場合があります。
例えば、投稿した内容が他のSNSに転載されてしまったり自分の趣味が知れ渡ってしまったりする危険性があります。
そのようなSNSトラブルに巻き込まれないようにするためには「情報の公開範囲を限定的」にしておきましょう。
多くのSNSには、ログインIDやパスワードを忘れてしまった時に予め設定しておいた秘密の質問に答えることで、ログインIDやパスワードを再設定することが出来る機能があります。
SNSのプロフィールに出身地や出身校などを記載しておくと、悪意のある人たちがその情報をもとに、ログインIDとパスワードを再設定して、あなたのSNSアカウントを乗っ取ってしまうこともあります。
基本的に、SNSの初期設定では公開範囲が広く設定されていることがほとんどです。今回は、利用者数が多いTwitterとInstagramで公開範囲を限定的にする方法を説明していきます。
Twitterで情報の公開範囲を限定的にする方法
ここでは、Twitterで情報の公開範囲を限定的にする方法を紹介していきます。まず、Twitterのアプリを起動して、タイムラインの「ホーム」という個所をタップしてください。
ホームをタップすると、以下のようなメニューが開くので「設定とプライバシー」という項目をタップしましょう。
「設定とプライバシー」という項目をタップすると、以下のように様々なメニューが表示されるので次は「プライバシーとセキュリティ」という項目をタップします。
次は「ツイート」という欄の「ツイートを非公開にする」という項目にチェックを入れてください。
チェックを入れた場合は、一度自分のプロフィール画面に戻りましょう。自分のプロフィール画面を確認して以下のような鍵マークがついていれば、Twitterで情報公開範囲を限定的にする手続き完了です。
Instagramで情報の公開範囲を限定的にする方法
ここでは、Instagramで情報の公開範囲を限定的にする方法を説明していきます。まず、Instagramのアプリを起動して、プロフィール画面の右上にある「三」をタップしてください。
「三」をタップした場合は、次に「設定」をタップしましょう。
出典:アプリ部
「設定」をタップすると、以下のようなメニューが表示されますので「プライバシー設定とセキュリティ」をタップします。
出典:Appliv
「プライバシー設定とセキュリティ」をタップすると、以下のようなページに飛びますので、次は「アカウントのプライバシー設定」という項目をタップしてください。
出典:Appliv
最後に「非公開アカウント」という項目のトグルボタンをタップして、青色にしましょう。
出典:アプリ部
これで、Instagramで情報の公開範囲を限定的にする手続き完了です。Twitterのように本当に情報の公開範囲を限定的できたのかということを自分では確認することが出来ませんが、他の人には以下のように表示されています。
出典:アプリ部
SNSトラブルの対策方法2:写真を投稿する際は一度見直す
SNSには、旅行の写真や友達同士で撮った写真などを投稿する人が多いと思います。
しかし、投稿した写真から住所が特定されてしまう場合や空き巣被害に遭ってしまう場合もあるので、写真をSNSに投稿する際は、必ず一度写真を確認してから投稿するようにしましょう。
具体的には、以下のようなものが映り込んでいないか確認してみてください。
ポイント
- 背景に住所が記載された自動販売機や電信柱がないか
- 特定の地域にしかない銅像やマンホールなどが映り込んでいないか
例えば、渋谷のハチ公前で写真を撮ってSNSに投稿したら「この人は今渋谷のハチ公前に居るんだ」ということが分かります。また、一時期宮城県には、あるゲームのキャラクターがデザインされたマンホールがありました。
SNSにこのマンホールが移っている写真ばかり載せていると、「この人は宮城県の○○市○○周辺に住んでいるのか」というように大まかな住所を特定されてしまう危険性があります。
このように現在地や居住地が特定されてしまうと、ストーカー被害に遭うこともあります。実際に、女子学生が友達との写真をSNSにアップしたところ、周辺の環境から住所を特定され、学校の帰り道に家まで知らない人物に付きまとわれたという事例もありました。
現在のスマートフォンは画質が良くなってきているので、周辺に映り込んだ小さな文字でもハッキリと見えることがあります。
画質が良くなって綺麗な写真が撮れるようになった反面、それが原因でSNSトラブルに巻き込まれてしまうこともありますので、写真をSNSに投稿する際は一度問題ないか確認してから投稿するようにしましょう。
SNSトラブルの対策方法3:トラブルの原因になるようなことはしない
SNSトラブルに巻き込まれてしまう原因は様々ありますが、自分がトラブルの原因を作っていることもあります。具体的には、以下のような事が考えられます。
トラブルの原因を作ってしまう具体例
- 特定の人物が写っている写真だけSNSにアップしない。
- 特定の人物の写りが悪い写真だけSNSにアップした。
- 特定の人物だけを省いて、残りの人たちで遊んだ写真をアップした。
- 悪口だと捉えられてしまう文章をSNSにアップした。
- 日頃からマナーや態度が悪い。
例えば、「特定の人物が写っている写真だけSNSにアップしない」という行動を取ってしまうと、相手は不安感を抱いてしまいます。
また、悪ふざけで「特定の人物の写りが悪い写真だけSNSにアップした」という行動を取ってしまうと、相手は「もっと他にも良い写真があっただろう」と感じるかもしれません。
このような些細なきっかけから、SNSいじめやSNSでの誹謗中傷といった、大きなSNSトラブルに発展してしまうことがあります。
ストレスの許容範囲や投稿の捉え方は人それぞれですので「このくらいならいいだろう」とは思わず、一度本人に写真を投稿していいか確認して、許可を得てから投稿するようにしましょう。
そのようにするだけで、SNSトラブルはグッと減ります。
SNSトラブルに巻き込まれないようにする対策方法まとめ
この記事では、SNSトラブルに巻き込まれないようにする対策方法について具体的にまとめました。もう一度おさらいすると、SNSトラブルに巻き込まれないようにする対策方法は以下の通りです。
まとめ
- SNSの情報の公開範囲を限定的にする。
- 写真を投稿する際は一度見直す。
- SNSでトラブルになるようなことはしない
SNSでのトラブルは年々増加傾向にあります。今は問題ないとしても、些細なことがきっかけで大きなSNSトラブルに発展してしまうこともありますので、しっかり対策して楽しくSNSを利用していきましょう。