「LP制作ってどんな流れで進むの?」「LP制作の流れを把握したい」という人はいませんか?LPを制作するには多くのステップがあります。そのためLP制作を行う際には、全体の流れを正しく把握しておく必要があるでしょう。
そこでこの記事では、LP制作の流れについてまとめました。各段階におけるポイントも紹介しますので、成果につながるLPの制作方法について知りたい人は、ぜひ最後までご覧ください。
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ランディングページ(LP)の定義と制作の目的
LP制作の流れをお伝えする前に
- LPとはどんなものか
- LPを制作する目的は何か
といったLPに関する基本的な情報を押さえておきましょう。
ランディングページ(LP)はユーザーの行動につながるページ
LPはランディングページと呼ばれるもの。広告をクリックしたときに表示されるWebページを意味します。
商品やサービスの紹介のほか、問い合わせや資料請求、購入などのリンクが用意されているので、興味をもったユーザーがすぐに行動を起こせるようになっています。
どんなページかイメージがつきにくい場合は、Yahoo!トップページなどに表示されている広告をクリックしてみてください。クリック後に表示された、縦に長いページがLPです。
LP制作の目的はコンバージョンを達成すること
LPを制作する目的は、コンバージョンを達成することです。
コンバージョン
ユーザーが問い合わせや資料請求、購入といったアクションを起こした状態
潜在顧客だったユーザーに行動を促し、顕在化することがLPの大きな役割です。
ユーザーはLPを見て、アクションを起こすかどうかを判断します。LPを見て「イマイチだな……」と思ったら行動しないでしょうし、「よさそう!」と思ったら何らかのアクションを起こしてくれます。
つまり、LPはユーザーの行動を決定づける重要な役割を担っているのです。LPの出来がコンバージョン率に大きく影響するといっても過言ではないでしょう。
LP制作の流れ
ここからは、LP制作の流れをお伝えします。LP制作の流れは以下のようになっています。
- 戦略策定
- 情報整理
- 構成作成・ライティング
- コンテンツ作成
- デザイン
- コーディング
それぞれの段階について詳しく見ていきましょう。
1.戦略策定
LP制作をはじめる前に、戦略を練ることが大切です。戦略策定で欠かせない3ステップは以下の通りです。
①LP制作の目的を明らかにする
②LPのターゲットを決める
③LPで訴求するポイントを決める
それぞれについて詳しく解説します。
①LP制作の目的を明らかにする
戦略策定の第1ステップが、LP制作の目的を明らかにすることです。LP制作の目的があいまいだと、内容がブレたり漠然としたりしやすいもの。
そのような内容では、ユーザーへの訴求も中途半端になってしまうため、コンバージョンにつなげることは難しいでしょう。
LP制作の目的には以下のようなものがありますので、参考にしてみてください。
- 商品を購入させる
- 資料を請求させる
- 会員登録をさせる
- メルマガ登録をさせる
LPを制作しやすくするためにも、LP制作の目的を具体的に設定しておきましょう。
②ランディングページ(LP)のターゲットを決める
戦略策定の第2ステップが、LPのターゲットを決めることです。どのような人物をターゲットに設定するかによって、LPでの訴求方法やデザインがまったく変わってしまいます。ターゲットを決めるときには以下のようなポイントで考えます。
- 年齢
- 性別
- ライフスタイル
- 仕事
- 家族構成
- 収入
これらはあくまで一例です。年齢や性別はどのような商品・サービスにおいても必須の条件ですが、それ以外については必要に応じて設定しましょう。
商品やサービスに関連するような事柄に絞って設定することが大切です。
③ランディングページ(LP)で訴求するポイントを決める
戦略策定の第3ステップが、訴求するポイントを決めることです。ターゲットの心に響く訴求ができなければ、行動してもらうことはできないでしょう。
たとえば「10代~20代の女性をターゲットとしたニキビケア化粧水」を売りたい場合を考えてみます。この場合、
- 10代~20代のニキビに悩む女性が化粧水に何を期待しているのか
- どのようなニキビケア化粧水なら買いたいと思うのか
などを調査することで、ターゲットの心にささるLPを制作しやすくなります。
訴求ポイントがターゲットの悩みとズレていては、行動させることはできません。ターゲットの悩みを正しく分析し、訴求ポイントを決めてください。
2.情報整理
戦略が練れたら、次に情報を整理します。ここでのポイントは
- 競合サイトを分析する
- オリジナリティの出し方を考える
です。それぞれについて解説しましょう。
競合サイトを分析する
LP制作に入る前に、競合サイトの分析を行うことをオススメします。
「競合サイトってどれ?」と迷う人もいるかもしれませんね。そこで、ここでは「自社と同じ商品・サービスを提供していて、成果につながっていそうなサイト」を競合サイトに選定することを提案します。
「成果につながっているかわからない……」といった場合は、自社と似た雰囲気のサイトや、自社が魅力を感じるサイトを競合サイトに選定してもよいでしょう。
競合サイトの選定ができたら、競合サイトのデザインやコンテンツ、アピール方法などをリサーチします。
どのような見せ方をするとターゲットに興味をもってもらえるのか、行動してもらいやすいのかを、競合サイトを参考に分析するのです。
オリジナリティの出し方を考える
LPではオリジナリティを出すことも大切です。競合サイトと似たようなサイトを制作してしまうと「このページじゃなくてもよさそう……」とユーザーに思われてしまいます。そうなると、自社のLPでコンバージョンを達成することが難しくなります。
ユーザーに
- このページにしかない情報がある!
- ほかのサイトよりもよい情報が得られる!
と思わせるようなコンテンツを盛り込むのが理想です。
どのようなポイントでオリジナリティを発揮するのかを明確にし、自社の商品やサービスのブランディングにつなげましょう。
競合サイトの分析やブランディングに関しては、自社ではわかりにくいこともあるでしょう。弊社は、ブランディングについてのご相談にも対応しています。相談は無料です。
3. ランディングページ(LP)の構成作成
ここからはいよいよLP制作に入ります。LPを制作するときには構成作りから取りかかりましょう。
LPの構成とは、ページの設計図のようなもの。LPに訪れた人に行動してもらうためには、どのような順番で何を伝えるとよいのかを考えて構成を作ります。
LP制作の最初の段階で構成を作成するのは、スムーズに制作するためです。
「おおまかな構成でLPを制作し、あとで構成を入れ替えたらよいのでは?」と思う人もいるかもしれません。しかし、このような順序で制作を行うと、前後のコンテンツで内容のズレが生じる可能性があります。
そうなるとコンテンツを作り直す必要が出てきますので、想像以上に手間がかかってしまうのです。
構成を作成する段階で、具体的にどのようなLPを制作するのかイメージしておくと、今後の工程がスムーズに行えるでしょう。
4.コンテンツ作成
構成作成後、コンテンツ原稿やキャッチコピーを作ります。
自社が訴求したいターゲットに合わせた言葉を選んだり、自分事だと思わせるような文面を作成したりするなど、ユーザーが自然に行動できるような工夫が必要です。オリジナリティも意識しつつ、コンテンツを作ってください。
5.デザイン
構成が決まりコンテンツの作成がある程度できてきたら、LPのデザインに取りかかります。デザインは、コンテンツが完成していない段階から取りかかってもOK。効率的にLP制作を行いたい場合は、コンテンツ作成とデザインを同時進行しても問題ないでしょう。
デザインの役割には以下のようなものがあります。
- LPを見やすくする
- ユーザーにインパクトを与える
ユーザーに「見にくい」と思われてしまっては、LPをしっかりと見てもらうことができません。LPを見て商品やサービスについて興味をもってもらうためには、見やすさが大切なのです。
しかし単に見やすいページを作ればよいというわけではありません。LPはコンバージョンの達成を目的とするもの。ときにユーザーにインパクトを与え、行動しやすくさせることも重要です。
6.コーディング
デザインができたら、Webページにするためのコーディングに取りかかります。今までに決めた構成やデザインを、HTMLなどのプログラミング言語を使ってコーディングすることで、LPを視覚化していきます。
コーディングを行うときには、以下のような情報が必要です。
- LPをアップロードするサーバー
- LPのURL
コーディング作業に入る前に、サーバーやURLを決めておくとスムーズでしょう。
またLPは、公開後に運用効果を見て修正を加える必要があります。修正に対応できるよう、準備しておくことをオススメします。
LP制作における構成作成のポイント
LPの構成を作るときのポイントを2つお伝えします。
LP制作の目的からズレないこと
構成を作るときには、LPの目的からズレないように注意しましょう。目的とLPに一貫性がないと、期待する成果を上げることはできません。
LPの構成を作るときには、目的とズレた構成になっていないか、常にチェックするようにしてください。
成果につながるランディングページ(LP)の型を参考にすること
LPの構成には成果につながりやすい型がありますので、この型を意識して制作してみてはいかがでしょうか。
LPはファーストビュー・ボディ・クロージングの3パートにわけられます。それぞれのパートを作るときのコツを紹介します。
ファーストビュー
ファーストビューは、LPに訪れたユーザーが最初に見る部分。LPの上のほうに位置しており、ページをスクロールしなくても目に入ります。
ファーストビューによって、ユーザーがそのサイトを見るかどうかが決まると言われています。一説によると、ユーザーは3秒でそのサイトを見るかどうかを決めているそうです。
3秒以内にユーザーに「見よう」と思ってもらうファーストビューを制作するためには、以下のコツを押さえておきましょう。
ユーザー目線でキャッチコピーを作る
ファーストビューで大切なことに、キャッチコピーがあります。キャッチコピーの役割は、商品・サービスの強みや、その商品・サービスがユーザーにもたらす未来を明確にすること。
その商品やサービスを利用するとどんなよいことがあるのかといったべネフィットをユーザー目線で考えると、訴求力のあるキャッチコピーが作れるでしょう。
権威付けをする
ファーストビューでユーザーを引きつけるためには、数字や受賞歴、掲載メディアなどを盛り込み、権威付けを行うと効果的です。
「多くの人が購入!」より「1万個以上売れた!」というような具体的な数字が明示されているほうが信ぴょう性が増します。また受賞歴や掲載メディアを明らかにすることで、幅広い人に評価されていることもアピールできます。
このような権威付けは視覚的なインパクトにもつながり、ユーザーの関心を引きつけやすいでしょう。
ボディ
ボディはファーストビューの下に位置するLPの本体部分。ユーザーの関心をより深めたり、信頼を獲得したりするために重要です。また商品やサービスによってどのような恩恵があるのかを明確にすることで、ユーザーに行動を促します。
ユーザーの関心をより深めるためには、ターゲットの悩みに共感し、ユーザーの心理に合うストーリーで商品やサービスを紹介することが大切です。
また信頼を獲得するためには、エビデンスを明らかにしたり、お客さまの声を紹介したりすることも効果的。FAQでユーザーの不安を払拭するのもひとつの方法です。
ボディ部分で信頼や安心を得られたユーザーは、行動を起こしやすくなるでしょう。
クロージング
クロージングは、ファーストビューとボディに続く、LPの最後に位置する部分です。ここまでLPを見てきたユーザーは、行動への意思が明確になってきているでしょう。
そこで最後に、スムーズにアクションできるよう、クロージングを整えておく必要があるのです。
クロージングに設定すべき要素には、以下のようなものがあります。
- CTA(購入ボタン・資料請求ボタンなど)
- エントリーフォーム(入会・登録など)
クロージングでは、行動の意思が高まっているユーザーをスムーズに誘導することを意識しましょう。
LP制作におけるデザインのポイント
LPのデザインに関する2つのポイントを紹介します。
ファーストビューを大切にすること
ファーストビューは、LPでもっとも大切な部分といっても過言ではありません。最初に目にしたファーストビューの印象が悪かったりインパクトがなかったりすると、続きを見てもらうことができません。
スクロールしてLPを見てもらうためには、ユーザーが興味をもちやすいデザインにすることが大切です。一つひとつの細かい要素にこだわるとともに、全体の雰囲気にも気を配りましょう。
ユーザーに「もう少し見てみようかな」と思わせるようなデザインを作ってくださいね。
ターゲットに合わせたデザインにすること
LPのデザインを行うときには、ターゲットを意識することが大切です。ターゲットに合わないデザインをしてしまうと、「自分とは関係ない」と思われてしまうためLPを見てもらえません。
ターゲットに合わせたデザインのために役立つのが、競合サイトの分析です。競合サイトではどのようなデザインを行っているのかをリサーチすることは、自社のLP制作にも役立ちます。
ターゲットに近い人にデザインを見てもらい、意見を聞くのもオススメです。デザインを行う際には、このデザインを見てターゲットがどう感じるかといったことを意識しましょう。
LP制作におけるコーディングのポイント
LP制作におけるコーディングのポイントを2点紹介します。
SEOに効果的なコーディングルールに従うこと
コーディングを行う際には、SEOに効果のあるコーディングルールに従うようにしましょう。
コーディングでは、HTMLなどのプログラミング言語を利用します。HTMLの文法に沿い、正しい用途でタグを使うことがSEOには大切です。
HTMLの構造によっては、SEOの評価やサイトの利便性に悪影響が出ることがあります。コーディングを行う際は、SEOに評価されるコーディングルールに準拠させることを覚えておきましょう。
複数ブラウザでデザインの崩れがないか確認すること
コーディングが完成したら、複数のブラウザでデザインを確認することをオススメします。コーディングの作業後、確認したにも関わらずデザインが崩れている……というケースがあるからです。
これを防ぐためには、複数のブラウザでデザインの崩れがないかをチェックすることが有効です。
多くのブラウザで確認できると安心ですが、時間的に難しい場合もあるでしょう。そんなときには、最低限以下の3つのブラウザで確認してください。
- Google Chrome
- Safari
- Microsoft Edge
これらは多くのユーザーに使われているブラウザです。まずはこの3つのブラウザで確認し、まだ余裕があるようならほかのブラウザでも確認するとよいでしょう。
LP制作でとくに重要な3つのポイント
ここでは今まで紹介したLP制作の流れの中でも、とくに大切なポイントをピックアップしてお伝えします。
絶対に押さえておきたいポイントですので、LP制作を行う際は頭に入れておきましょう。
ランディングページ(LP)の目的を明確に設定すること
LP制作でもっとも大切なことの1つが、目的の設定です。目的はLP制作の最初の段階で決めます。しかし、LP制作の全段階において、常に目的を意識する必要があるのです。
目的によってLPの方向性が決まります。自社がLPで達成したいことについては、明確に設定しておきましょう。
ユーザーのベネフィットを伝えること
LP制作で大切なポイントに、ベネフィットを伝えることが挙げられます。
ベネフィット
その商品やサービスによって、ユーザーにどのような変化が起こるのか、どのような恩恵を受けられるのかといったこと
実は、自社の商品やサービスの良さを伝えたいという思いから、つい商品やサービスの良さを伝える内容になっているLPが多く見られます。しかし、商品やサービスの特徴を伝える内容だけでは、ユーザーは行動してくれません。
ユーザーが行動するのは、その商品やサービスによって自分に良い変化が起こると思えたときです。そのような思いをもってもらうためには、ベネフィットを明示することが大切なのです。
ユーザー心理に寄り添ったストーリーを展開すること
LPで成果を上げるためには、ユーザー心理に沿ったストーリー性が鍵となります。
LPに訪れたばかりのユーザーは、まだ行動する段階ではありません。ユーザーのぼんやりとしたニーズを引き込み、行動につなげることがLPの役割です。
そのためにはユーザーの心理状態に合わせてストーリーを展開し、自然に行動に導くことが重要になるでしょう。
【まとめ】LP制作の流れを理解して実際に制作してみよう
LP制作においては、実際に制作に取りかかる前の段階も大切です。目的やターゲットを設定することは、後々制作を進めていく段階でも重要なポイントとなります。自社がLPでどのようなことを達成したいのか、十分に検討して設定しましょう。
また制作段階では、常にユーザーを意識することが大切です。ユーザー目線で作られたLPを見たユーザーは、安心して行動できるでしょう。
LP制作の流れを理解できたら、実際に制作に取り組んでみてくださいね。