投稿した写真に対する「いいね!」がうれしいインスタグラム。普段の何気ない写真にたくさんの反応があると、次はもっといい写真を撮りたい気持ちになって、何度も投稿したくなる人も多いと思います。友達だけでなく、知らない人からのフォロー機能もあり、様々な人と交流ができることも魅力の一つです。
そんな楽しい投稿サイトで気になるのが誹謗中傷のコメント。一生懸命撮った写真に対して辛辣なコメントが書いてあると、それだけで気分が悪くなってしまいます。そこで、この記事ではインスタを楽しむために、誹謗中傷への対策方法を解説します。
インスタとは
正式名称はInstagram(インスタグラム)。写真の投稿を中心としたコミュニケーションを楽しめるSNSです。他のSNSと違い、写真を投稿するだけの気軽さで人気を集めています。インスタから有名人になった方や、インフルエンサーと呼ばれる影響力の強い人達と、一緒に楽しめる点も支持されている理由の一つです。
今や国内のユーザー数は1000万人を超える人気を博しています。インスタだけで撮影、加工、投稿ができる点が他のSNSにない魅力を持って広く普及しました。文章のように考える時間がなく、一つの投稿に対しての労力が少ないことも、若い世代を中心とした利用率の高さに繋がっています。
アメリカ発のインスタは2012年にFacebookに破格の金額で買収されました。その額なんと約10億ドル(約810億円)。買収後はアイコンが変わるなどの変化が少しありましたが、基本的に独立した運営が続いています。
インスタで誹謗中傷を受けやすくなる理由とは
インスタのユーザーは「よりきれいな写真を見たい・見せたい」「自分のライフスタイルを写真にカッコよく載せたい」ことを目的のコンテンツとして多くの人たちに利用されています。一般の人がスマートフォンで撮影した写真だけでなく、プロの写真家が撮影した写真まで、各々が工夫を凝らした内容の写真が多く投稿されています。
インスタにはユーザーが生み出す独自の雰囲があり、企業広告のわざとらしさや、あざとさは悪い意味で目立ちます。また、能動的に写真を見にいくことが必要なインスタは、Twitter等に比べて情報の拡散がしにくい特徴があります。他のSNSよりも炎上しにくいサービスといえるでしょう。
美しくい写真の投稿が目的のSNSだけあって、悪ふざけを助長する投稿がされることは少ないようです。しかし、インスタのイメージを壊すような写真が投稿された時は、炎上する危険性は高くなります。また他のSNSと連携していることで、Twitterなどを利用していないインスタのユーザーから批判を浴びる可能性も考えられるでしょう。
インスタで誹謗中傷の対策をするには
結論として、反応しないことが一番効果のある対策です。避難してくる人は「反論してくること」を期待して攻撃的な発言をしてきます。正論を言えば納得してもらえる相手ではありません。 基本的に無視・拒否を続けることで諦めるまで待つことが賢明な判断です。
それでもなお誹謗中傷が続くようであれば、以下の4つの方法を試してみましょう。状況に応じて適切なものを選ぶことで、トラブルの回避が期待できます。
1:メッセージリクエストの拒否
2:ブロック
3:ミュート
4:運営に報告
対応の詳細は以下に記載します。
1:メッセージリクエストの拒否
知らない人からのメッセージを受信しないようにしたい方におすすめの方法です。インスタのDMには「メッセージリクエスト」と呼ばれる機能があり、フォローしていない人からのDMを、「メッセージリクエスト」として処理する仕組みです。
また、すでにフォローしている人からDMはメッセージリクエストに表示されません。最初の段階で、誹謗中傷をしてくる相手をブロック・削除することができます。以下に設定方法を記載します。
1:メッセージ(DM)の一覧ページまで移動
2:右上に「リクエスト〇件」の部分をタップ
3:DMを送信した相手のアカウントをタップ
4:「〇〇さんがメッセージを送信する許可を求めています。」と表示。その下部に「ブロック」もしくは「拒否する」「許可しない」をタップ
5:案内の通りにアカウントを「ブロック」で完了
一度拒否すれば相手からのメッセージが届かなくなり、後から解除することは不可能になります。知らない相手からDMが送信されなくする有効な手段です。
または不特定多数のアカウントから、メッセージリクエストを拒否したい場合は、メッセージ拒否設定をオンにしてDM自体そのものを使えなくするという手段もあります。以下の順序でメッセージ拒否設定をオンにしましょう。
1:アカウントページを開く
2:右上の設定アイコンをタップ
3:右から設定タブで、一番下の「設定」をタップ
4:「お知らせ」をタップ
5:「Directメッセージ」をタップ
6:「メッセージリクエスト」や「メッセージ」(DM)の項目でオン・オフを設定
知らない相手から送信されるメッセージリクエストや、フォローしている相手から届くメッセージ(DM)をも受信拒否したいという場合に有効な方法です。
2:ブロック
お互いにフォローしている状態で、メッセージを送ったことがある相手の場合は、ブロックが有効です。
1:相手のアカウントページを開く
2:右上の設定アイコンをタップ
3:「ブロック」をタップ
相手からのDMは一切通知・受信されなくなります。相手との縁を切る覚悟がある場合は、ブロックをすることで交流を絶つことができます。
3:ミュート
メッセージを受信拒否まではしたくないけれども、通知がくることをなくしたい人におすすめの方法です。ミュートをすることで相手からメッセージは届きますが、通知が届かなくなります。嫌がらせのメッセージ通知がなくなるので、結果として気にならなくなります。今後の生活において、面倒になりそうな相手である場合は、穏便に済ますことができるでしょう。
1:相手のアカウントページを開く
2:右上の設定アイコンをタップ
3:「ミュート」をタップ
平和にインスタを利用したい方にとって、面倒な人間関係を避けられるメリットがあります。通知に気を取られずに自由にインスタを楽しめるでしょう。
4:運営に報告
過度な嫌がらせの場合は、インスタ運営に報告することで解決できます。
1:DMの一覧から問題のユーザーをタップ、DMを表示
2:右上のアイコンをタップ
3:「詳細」の下にある「報告する」をタップ
4:「不適切である」を選択
5:「このアカウントの写真や動画をフィードに表示したくない」「このアカウントに検索されたり、私の写真や動画を閲覧されたくない」「このアカウントはinstagramコミュニティガイドラインに違反していると思う」の3つから選択
インスタの利用規約で禁止されている行為
インスタの利用規約では、以下のような行為は禁じられています。これらに違反するユーザーは運営に報告することで、一人でも迷惑行為を続ける人達を減らすことに繋がります。
- 他人へのなりすましや不正確な情報の提供
- 不正、誤解、詐欺、不正行為を目的とした行為
- 規約ポリシーに違反、もしくは違反を推奨する行為
- 意図されたサービスの運用に支障を及ぼす行為
- 不正な手段でアカウント作成や情報へのアクセスをする行為
- アカウントの販売または譲渡
- 個人情報や秘密情報などの他人の権利を侵害する投稿
- 無許可でドメイン名やURLをユーザー名に登録する行為
インスタで誹謗中傷をしてくる相手を特定するには
あまりにひどい誹謗中傷などを続けるようであれば、相手を特定することも視野に入れることも考えておきましょう。まずはインスタ運営に「発信者情報開示請求」をする必要があります。インスタ側が対応しない場合は、裁判所で「仮処分」を行い、裁判所からインスタに開示命令を出してもらいます。その後にIPアドレスを開示させることができます。
次にプロバイダを特定します。そしてプロバイダへ投稿者の個人情報の開示を請求。プロバイダが対応しない場合は、訴訟を起こして強制的に開示させます。注意点はIPアドレスや個人情報を特定する際に、裁判の手続きが必要になることです。また相談する前に、誹謗中傷されているコメントの日時や日付、スクリーンショットなどを保存するなどの準備をしておきましょう。
まとめ
インスタで誹謗中傷への対策は以下に記載します。無駄な労力を使わずに、賢く対応していきましょう。
・誹謗中傷をしてくる相手は基本的に無視することが有効な手段
・インスタにはメッセージ拒否やブロックなど、様々な方法が存在する
・法的な手段を取る場合は弁護士に相談