SNSには、文章と共に写真も投稿することが出来ます。
旅行に行った時の写真や飼育しているペットの写真など、皆お気に入りの写真を投稿していると思いますが、その写真が原因でSNSトラブルに巻き込まれてしまうという事件が発生しています。
写真が原因でSNSトラブルに巻き込まれてしまうという事件が多発しているため「どのようなSNSトラブルに巻き込まれてしまうのだろうか?」と思っている人も多いのではないでしょうか?
そのような方のために、この記事では、SNSに投稿した写真によって巻き込まれるトラブルの代表例とそのようなSNSトラブルに巻き込まれないようにするための対策方法を具体的にまとめましたので、ぜひ参考にしてみてください。
もくじ
写真によるSNSトラブルはどのようなものが起きているのか?
結論から言いますと、SNSに投稿した写真から住所や現在地を特定されてしまい、ストーカー被害に遭うというSNSトラブルが多発しています。SNSを見てみると、友達や家族と旅行に行った写真を投稿している人が多い傾向にあります。
実は、旅行に行った写真の背景が特徴的であると、その情報から住所や現在地を特定されてしまうことがあるのです。例えば、以下の画像を見てください。
有名な観光スポットですので、すぐに分かる人も多いと思いますが、この城は沖縄県那覇市にある首里城です。
仮にあなたが首里城を背景に写真を撮り、その写真と共に「首里城なう」という文章をSNSアップした場合、「この人は今、沖縄の首里城に居るのか」ということが分かってしまいます。
仮にこの城が分からない人であっても、Google検索やYahoo検索で「日本 赤い 城」と検索するとすぐに首里城が出てきます。
この時点ですでにあなたの現在地が特定されていることになるのです。もしも、あなたの写真を見て好意を持った人がいれば、あなたを探しに首里城付近に来るかもしれません。
そこからあなたを尾行して、あなたが泊まるホテルまで後を付けてくる人もいると考えられます。また、以下の画像をご覧ください。
出典:IT関連お悩み解決
これは見て分かる通り電信柱なのですが、電信柱には上記の画像のように住所が記載されているものもあります。
仮にこの電信柱ばかりが写りこんでいる写真をSNSにアップし続けてしまうと「この人は新宿区の中井2丁目18周辺に住んでいるのか」ということが分かってしまいます。
後は、あなたの画像を見て本人を探せば良いだけなので、簡単に住まいを特定されてしまうのです。このように写真から住所・現在地を特定されてしまい、知らない人からストーカーされてしまうという被害が多発しています。
写真によるSNSトラブルに巻き込まれないようにするための対策方法
ここでは、写真によるSNSトラブルに巻き込まれないようにするための対策方法について具体的に説明していきます。
スマートフォンのGPS機能を切っておく
写真を撮るためにスマートフォンを使う人が多いと思いますが、スマートフォンで撮った写真には撮影日時や経緯・経度、そして機種名など様々な情報が埋め込まれています。
写真に残された情報から位置情報を特定されてしまう可能性があるので、そのような事態を防ぐためにスマートフォンのGPS機能を切っておきましょう。
しかし、地図アプリやGPSを利用したアプリゲームを使うという人も多いと思いますので、その際は以下の手順に沿ってカメラアプリのGPS機能だけをオフにしましょう。
カメラアプリだけGPS機能をオフにする方法
【iPhoneの場合】
- まずは「設定」をタップ
- 次に「プライバシー」をタップ
- 一番上にある「位置情報サービス」をタップ
- 下の方にスクロールして、「カメラ」をタップ
- 「位置情報の利用を許可」というメニューの「なし」にチェックを入れる
- GPS機能をオフにする手続き完了
【Androidの場合】
※Androidの機種によって、多少手順が異なりますが、大まかな流れは一緒です。
- カメラのアプリを起動させる
- 右下にある「設定」をタップ
- 「その他の設定を」をタップ
- 「位置情報をオフにする」という項目にチェックを入れる
- GPS機能をオフにする手続き完了
このように、GPS機能をオフにすることで経緯や経度などが保存されないため、撮影場所を特定される確率は低くなります。
Exifデータを残さないようにする
GPS機能をオフにした後に撮影した写真は位置情報が残りませんが、GPS機能をオフにする前に撮影した写真には位置情報が残っています。
その場合は、Exifデータというものを削除しましょう。ここでは、「Windowsを使って削除する方法」と「Macを使って削除する方法」を具体的に説明していきます。
WindowsでExifデータを削除する方法
ここでは、WindowsでExifデータを削除する方法を説明していきます。まず、スマートフォンの写真をパソコンに送り込みましょう。
パソコンに写真を送り込んだ場合は、Exifデータを削除したい画像を見つけて、「右クリック」→「プロパディ」→「詳細」の順序でクリックしてください。
その順序でクリックしていくと、以下のようなページが開くので「プロパティや個人情報を削除」という項目をクリックします。
「プロパティや個人情報を削除」という項目をクリックすると、以下のページに飛ぶので「このファイルから次のプロパティを削除」にチェックを入れて右下の「すべて選択」という項目をクリックしましょう。
最後に「OK」をクリックすれば、Exifデータの削除手続き完了です。
MacでExifデータを削除する方法
ここでは、MacでExifデータを削除する方法を説明していきます。まず、スマートフォンの写真をパソコンに送り込みましょう。
パソコンに写真を送り込んだ場合は、「GIMP」を開き、「ファイル」→「○○に上書きエクスポート」の順でクリックしてください。
出典:TEXT FIELD
「○○に上書きエクスポート」をクリックすると、以下のページが開くので「詳細設定」をクリックします。
出典:TEXT FIELD
「詳細設定」をクリックすると、以下のページに飛ぶので、「EXIFデータの保存」という個所に入ってるチェックを外してください。
出典:TEXT FIELD
「EXIFデータの保存」という個所に入ってるチェックを外すと、左側の画像のようになればExifデータを削除する手続き完了です。
出典:TEXT FIELD
写真によるSNSトラブルの詳細や対策方法まとめ
この記事では、写真によるSNSトラブルの詳細や対策方法について具体的にまとめました。もう一度おさらいすると、写真によるSNSトラブルの詳細や対策方法は以下の通りです。
まとめ
- SNSに投稿した写真から住所や現在地が特定され、ストーカーされるというトラブルが発生している
【対策方法】
- スマートフォンのGPS機能をオフにする
- パソコンから写真のExifデータを削除する
スマートフォンの画質が良くなったことで、背景の小さな文字もハッキリと見えるようになりました。実際に、SNSにアップした写真から住所を特定されれ、ストーカーしてきた人物に誘拐されてしまったという事件も発生しています。
また、英国のテレビで放送されたアンケート結果によると、元空き巣犯の7割以上がSNSで情報を収集して侵入する家を探していると回答していました。
写真から大きなトラブルに発展する危険性もあるので、SNSに写真を投稿する際は一度問題ないか見直すようにしましょう。