皆さんは東海汽船の誇る高速ジェット船、「セブンアイランド」をしっていますか?
セブンアイランドとは、東京の竹芝客船ターミナルから小笠原諸島の島々を行き来する、高速ジェット船のことです。
今回は、東海汽船の誇る高速ジェット船セブンアイランドについて詳しく解説していきます。
もくじ
セブンアイランド運営の東海汽船

東海汽船(とうかいきせん)は、東京から伊豆諸島を結ぶ定期航路を運航している老舗の船会社です。
1889年(明治22年)に創業し、130年以上にわたって都内と離島をつなぐ「海の公共交通」として重要な役割を担っています。
東京・竹芝桟橋を出発点として、大島・新島・神津島・三宅島・八丈島など、さまざまな島々に旅客船と貨物船を運航しています。
観光客だけでなく、島に暮らす人々の生活を支えるインフラとしても不可欠な存在です。
セブンアイランドの高速ジェット船とは

高速ジェット船の正式名称はジェットフォイルと言います。
ジェット船(ジェットフォイル)は、高速で水面を滑走する旅客船のことを指し、通常のフェリーがプロペラで推進するのに対してジェット船は航空機の技術を応用した「ウォータージェット推進方式」を採用しており、水を噴射する力で前進するのです。
そのため、波の影響を受けにくく、時速80km前後の高速航行が可能となります。
セブンアイランドの仕組みと特徴
ジェット船の最大の特徴は、「水中翼(ハイドロフォイル)」です。
船体の下に取り付けられた翼が、スピードが上がるにつれて水の抵抗を減らし、船体を水面から持ち上げます。
結果として、波による揺れが少なくなり、飛行機に近い滑らかな乗り心地を実現しているのです。
| 推進力 | ウォータージェットエンジン(航空機用タービンを改良) |
| 速度 | 平均時速70〜85km |
| 定員 | 約100〜250名 |
| 揺れ | 通常フェリーより少なく、船酔いしにくい |
日本での運航例
日本ではジェット船は離島航路を中心に活躍しています。
代表的な路線は以下の通りです:
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東京~大島・利島・新島・神津島(東海汽船「セブンアイランド」)
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長崎~五島列島(九州商船「シークイーン」など)
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鹿児島~屋久島・種子島(高速船トッピー&ロケット)
これらは「飛行機より安く」「フェリーより速い」中距離輸送として、観光や地元交通の要となっています。
セブンアイランドの種類と航路

高速ジェット船セブンアイランドは、東海汽船が東京・竹芝などを起点に、伊豆諸島(伊豆大島・利島・新島・式根島・神津島)へ結ぶ船であり、「海のジェット機」と呼ばれています。
高速性・快適性・揺れの少なさを大きな特徴としており、「セブンアイランド」シリーズとして観光利用・離島アクセスの重要な役割を果たしています。

このシリーズは主に東京~伊豆諸島を結ぶ航路で運航されており、旧来大型客船で8時間以上かかった区間を“1〜2時間台”に短縮するなど、離島アクセス改善に貢献しています。
初期の「セブンアイランド」シリーズは2002年(平成14年)4月1日に「愛」「夢」「虹」等の3隻が就航。これにより東京~大島間を最短1時間45分で結べるようになりました。
その後「友」「大漁」「結」といった後継・改良型が順次導入されています。
例えば「結」は2020年に国内で25年ぶりのジェットフォイル新造船として竣工・就航しました。
技術的には、米国 ボーイング社が開発した「ボーイング929」型水中翼船(ジェットフォイル)を日本の 川崎重工業 がライセンス生産しており、本シリーズもその系譜を継いでいます。
セブンアイランドの運賃表

セブンアイランドを保有している東海汽船は、東京~大島・利島・新島・神津島のアクセスにジェット船を利用しています。
2025年11月時点での運賃表は以下の通りです。
| 出発地 | 到着地 | 運賃(税込・大人片道) |
|---|---|---|
| 東京(竹芝等) → 大島 | 大島 | 10,500円(2025年8月適用) |
| 東京 → 利島 | 利島 | 11,830円(2025年8月適用) |
| 東京 → 新島/式根島 | 新島・式根島 | 13,460円(2025年8月適用) |
| 東京 → 神津島 | 神津島 | 14,340円(2025年8月適用) |
上記の表は「高速ジェット船(ジェットフォイル)利用時」の運賃です。
通常型のフェリーとは料金が異なるため注意が必要となります。
また、出発地が「東京以外(例:久里浜、熱海、伊東)」の場合や、区間が異なる(例えば横浜発、大島直行ではない)場合は運賃が上記とは変わります。例としては、久里浜→大島の区間で 5,460円という記載もあります。
「2等」「特2等」「1等」「特1等」「特等」など座席等級が複数あり、等級によっても料金が異なります。
ジェット船の場合は「ジェット船運賃」として別表示されているので詳細は東海汽船ホームページで確認ください。
セブンアイランドの伊豆諸島観光ツアー

東海汽船では、東京・竹芝を拠点に運航している高速ジェット船「セブンアイランド」シリーズを使ったツアーが数多く展開されています。
これらのツアーは、移動時間を大幅に短縮し、日帰りから宿泊付きまで柔軟に選べるのが特徴です。
特に伊豆大島や神津島などへのアクセスでは、通常フェリーの半分以下の所要時間で到着できるため、「週末リゾート」「ショートトリップ」に最適なプランとして人気を集めています。
主なツアー区画や料金は以下の通りです。
| 出発地 | 行き先 | 日程例 | 料金目安 | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| 東京(竹芝) | 伊豆大島 | 日帰り/1泊2日 | 約16,000〜25,000円 | 最短1時間45分で到着。往復ジェット船。 |
| 東京(竹芝) | 新島・式根島 | 1泊2日〜2泊3日 | 約25,000〜35,000円 | 美しい海水浴場が人気。宿泊+ジェット船。 |
| 東京(竹芝) | 神津島 | 2泊3日〜3泊4日 | 約30,000〜45,000円 | 透明度抜群の海と温泉が魅力。 |
| 熱海港 | 大島 | 日帰り/1泊2日 | 約14,000〜22,000円 | 東京発より短距離、観光向け。 |
| 久里浜港 | 大島 | 1泊2日〜2泊3日 | 約13,000〜20,000円 | 南関東からのアクセスに便利。 |
上記した料金は、シーズン・宿泊施設・燃料調整金により変動します。
日帰りツアーは往復でジェット船利用です。
朝発夕方帰りで気軽に離島体験できます。
宿泊プランは往復ジェット船+ホテル・旅館宿泊セットの滞在時間を長く取れるプランと、行きは夜行フェリー、帰りはジェット船などの組み合わせによる移動と宿泊を兼ねた節約型プランが選べます。
セブンアイランドや観光ツアーの口コミ評判

次は高速ジェット船セブンアイランドに関する口コミや、伊豆諸島をはじめとする小笠原諸島の東海汽船を利用した観光ツアーに関する評判などを集めてみました。
#東海汽船旅の日
本日が最終日!
最後の投稿はこれにしましょう。
高速ジェット船「セブンアイランド」の速さとカッコ良さを感じられる動画です。
はこぶね課の並び、こだわったつもりが…さるびあ丸と結、友と大漁が逆でした。こだわろうとしたこと、わかる人にはわかる?次は他の島を満喫するぞ! https://t.co/U2yJIyfvIK pic.twitter.com/GdRfCLo7tK
— JQ2VKT(静岡)+JK1WER(大島町準島民)+JA2YCA(過去)個人所有バスでアマチュア無線 (@JQ2VKT_BUS) May 30, 2025
こちらの書き込みは、セブンアイランドに乗った時の動画がアップされています。
客船などに比べて、明らかに早いことがわかるでしょう。
三宅島の再生、現地で実感 東京都が来年度から火口周辺ツアー実施 https://t.co/Y6IRwhOG63
伊豆諸島・三宅島で平成12年の噴火以降、一般の立ち入りが禁止されていた雄山の火口周辺をめぐるガイド付きの観光ツアーを、都が来年度から実施することになりました。 #SankeiBiz #三宅島 #観光 pic.twitter.com/fewz6XZl4m
— イザ!トレンド (@iza_trends) August 27, 2019
セブンアイランドの船としての魅力もあるのですが、何より伊豆諸島・小笠原諸島のツアー自体が観光業として人気です。
高速ジェット船という航行時間が短縮できる船の導入がされていること自体が、その人気を示しています。
【まとめ】高速ジェット船セブンアイランドは人気観光地の重要な足になっている
この記事では、高速ジェット船セブンアイランドについて紹介しました。
高速ジェット船であるセブンアイランドを利用することで、「短時間で離島リゾートを楽しみたい」「週末だけでも非日常を味わいたい」という需要にこたえることが可能となります。
乗り場である竹芝客船ターミナルまでは、東京駅から電車と徒歩で約20分とアクセスも良く、都心からいける観光名所としても需要が高いです。
是非1度、体験してみてはいかがでしょうか?
