Facebookには、国内だけ約2600万人、世界で約23億人のアクティブユーザーがいます。Facebookを知らない人はいないと言い切れるほど、人気なSNSなのですが、一般人や有名人になりすましてアカウントを運用している人も存在します。
なりすましのアカウントは、様々な手口で個人情報やクレジットカード情報を抜いてくる可能性があるため「なりすましアカウントを対処したい」と思っている人も多いのではないでしょうか?
そのような方の為に、この記事ではFacebookでなりすましのアカウントを発見した場合の対処方法について具体的にまとめてみましたので、ぜひ参考にしてみてください。
もくじ
Facebookに存在するなりすまし犯の目的とは
そもそも、Facebookに潜んでいるなりすまし犯の目的は何なのでしょうか?ここでは、推測することが出来るなりすまし犯の目的について具体的に説明していきます。
目的を予測することで、その後の対処方法が明確になってきますのでしっかりと把握していきましょう。
アカウントの乗っ取り
推測することが出来る1つ目の目的は「アカウントの乗っ取り」です。Facebookには、セキュリティのために普段と異なる端末や場所からログインしようとした場合、アカウントをロックする機能が備わっています。
アカウントがロックされてしまった場合は、「友達の助けを借りる」という救済機能を利用してロックを解除するのですが、この手段を悪用する人してアカウントを乗っ取ろうとする人達がいます。
友達の助けを借りる機能とは?
友達3人に向けてセキュリティコードを送信し、そのコードを入力してもらうことが出来れば、再びアカウントにアクセスすることが出来るという救済機能。
簡単に説明しますと、悪用の手口は以下の通りです。
悪用の手口
- 3つ以上のなりすましアカウントからあなたに友達申請を送る。
- 友達申請を承認されたら、あなたのメールアドレスを特定する。
- あなたのメールアドレス宛てにセキュリティコードを送信して、メールアドレスとパスワードを変更する。
- 乗っ取り完了。
このように、比較的簡単にFacebookのアカウントを乗っ取ることが出来るのですが、乗っ取られてしまうと以下のような被害を招く恐れがあります。
被害例
- 個人情報を盗み取られる。
- クレジットカードを不正利用されてしまう。
- 家族や友人、そして取引先へと被害が拡大する。
- 乗っ取られたアカウントで管理しているFacebookページやアプリも、乗っ取られてしまう場合がある。
- 違法行為が行われ、やってもいない罪をあなたが負う可能性がある。
あなたの身近な人になりすましているアカウントを発見した場合は、自身を守るためにも、まずFacebookに登録している個人情報を一旦削除するようにしましょう。
出会い系サイトへの誘導や詐欺
推測することが出来る2つ目の目的は「出会い系サイトへの誘導や詐欺」です。有名な手口ですと、美人なモデルの顔写真を利用し、アプローチをしてきた男性を出会い系サイトへ誘導するパターンがあります。
これらは、アフィリエイトを目的としている人が多い傾向にあります。
アフィリエイトとは?
アフィリエイトとは、商品を購入してもらった場合やサービスに登録してもらった場合に紹介者に報酬金が支払われる制度。
つまり、出会い系サイトへ多くの人を登録させることが出来れば、なりすまし犯は儲けることが出来るのです。
また、「たった3クリックで月収100万円!」や「○○サプリを飲むと1ヶ月で10キロのダイエットに成功することが出来る!」というような詐欺商材を売りつけてくる人もいます。
この手の詐欺は「お金に困っていませんか?」「夏までに6パックを作りませんか?」というように、人の悩みに付け込んでくる傾向がありますので、注意しましょう。
Facebookでなりすましアカウントを発見した場合の対処方法
Facebookでなりすましアカウントを発見した場合は、Facebookのサポートセンターに報告しましょう。報告する手順は以下の通りです。
報告までの手順
- なりすましアカウントのタイムラインを開き、「歯車のマーク」をクリック。
- 「報告・ブロックする」をクリック。
- 「なりすましプロフィールです」にチェックを入れ、流れに沿って進めていく。
- 報告完了
また、なりすましの被害に遭っている本人に対して「Facebookになりすましのアカウントがあるよ」と伝えてあげましょう。被害者とFacebookのサポートセンターへ報告をすることで、被害の拡大を防ぐことが出来ます。
なりすまし犯からの友達申請を承認してしまった場合の対処方法
「本当の友達だと思い、なりすまし犯の友達申請を承認してしまった!」という人も多いのではないでしょうか?その場合は、できるだけ早く友達の解除を行うようにしましょう。
友達の解除を行ったとしても、なりすまし犯に「友達の解除をされました」というような通知がいくわけではないので心配する必要はありません。
なりすまし犯に対して損害賠償を請求することもできる
なりすましの被害に遭った人が、損害を負った場合は、なりすまし犯に対して損害賠償を請求することが出来ます。
なりすまし犯の行動によって金銭的な被害を負った場合はもちろん、会社や自分のブランドに傷がついてしまった場合であっても、その損失の損害賠償を請求することが出来ます。
しかし、損害賠償を請求するためには、民事裁判を起こす必要があると同時に犯人を特定しなければいけません。犯人は以下の手順で特定することが出来ます。
ポイント
- Facebookに対して、なりすまし犯のIPアドレス開示請求を行う。
- 開示に応じてもらえなかった場合は、仮処分手続きを利用する。
- 開示してもらえたIPアドレスからプロバイダを特定する。
- プロバイダに対して、なりすまし犯の個人情報開示請求を行う
- 開示に応じてもらえなかった場合は、裁判を起こす。
- 犯人の特定に成功する。
不可能ではありませんが、個人で裁判を起こしたり犯人を特定したりすることは難しいと考えられますので、損害賠償を請求したい場合は、一度弁護士に相談してみましょう。
Facebookに潜むなりすまし犯の見分け方
今回の出来事を経験して「今後も、なりすましには気を付けていきたい」と思っている人が多いのではないでしょうか?今後も気を付けていくためには、なりすまし犯かどうかを見分けるスキルを身に付けていかなければいけません。
「どうやって見分ければ良いの?」という人の為に、ここではなりすまし犯の見分け方について具体的に説明していきます。なりすまし犯が管理しているFacebookのアカウントは、以下のような特徴があります。
ポイント
- 本人が登録している名前と違う。
- 漢字が微妙に違う。
- 名前やプロフィールがローマ字のみで記載されている。
- プロフィール画像が設定されていない。
- プロフィール画像が荒い。
- プロフィールの基本データが著しく少ない。
- 「共通の友達」が表示されていない。
- Facebookに登録した日付が最近。
- 投稿・ステータスアップデートがされていない。
- ユニークURLが設定されていない。
上記の特徴に当てはまるようなアカウントでしたら、真っ先になりすましを疑うようにしましょう。可能であれば、実際に友人や家族などに「本人のアカウントかどうか」を確認してみましょう。
Facebookでなりすましアカウントを発見した場合の対処方法まとめ
この記事では、Facebookでなりすましアカウントを発見した場合の対処方法についてまとめてみました。もう一度おさらいすると、Facebookでなりすましアカウントを発見した場合の対処方法は以下の通りです。
対処方法まとめ
- Facebookのサポートセンターに報告する。
- なりすまし犯からの友達申請を承認してしまった場合は、すぐに解除する。
最近のなりすましの手口は巧妙化してきています。送られてきた友達申請をむやみやたらに承認するのではなく、少しでも怪しいなと感じた場合は、必ず本人に確認してみましょう。