SNSでの誹謗中傷による事件が多発しています。誹謗中傷は誰もが受ける可能性のある深刻な問題です。そうした被害に遭い困っている人のために、様々な機関が無料相談窓口を開設しています。
今回は、SNSでの誹謗中傷被害に苦しんでいる人が相談できる無料相談窓口についてご紹介します。
本記事で分かること
- SNSで誹謗中傷被害に遭った場合の無料相談窓口
- SNSでの誹謗中傷を解決していくためのステップ
SNSでの誹謗中傷は正しいステップで泣き寝入りせずに解決していきましょう。誹謗中傷を受けて困っている、誹謗中傷被害に遭ったときのために相談先を確認しておきたいなど、多くの人に参考にしていただけたらと思います。
なお、次の記事でもネット誹謗中傷を受けた場合の相談先やメリット・デメリットについてご紹介しています。あわせて参考にしてみてください。
-
SNSでトラブルに遭ったらどこに相談すれば良い?各相談場所の特徴も徹底解説!
インターネットが普及したことで増えてきたSNSトラブル。今では、小学生から高齢者までSNSを利用しているという調査データがあり、幅広い年代にSNSは活用されています。 家族と写真をシェアしたり、共通の ...
続きを見る
もくじ
SNSでの誹謗中傷は一人で抱え込まず相談を
まず第一に、SNSでの誹謗中傷は誰もが受ける可能性がある問題です。SNSでの誹謗中傷により攻撃を受けると、怒りや悲しみなどの気持ちでパニックに陥ってしまい、その後対処できなくなるケースも多いです。また、SNSで誹謗中傷を受けたことを恥じ、誰にも相談できずに抱え込んでしまう人も多くいます。
SNSでの誹謗中傷は、意見や批判と異なる悪質な攻撃であり、被害者側が自分を責めるべきではありません。被害者側をそのように陥れることが誹謗中傷者の魂胆であるため、誹謗中傷によって受けた傷や損害は、しっかりと解決していく必要があります。
次項でご紹介する相談窓口は、SNSなどで受けた誹謗中傷やSNS関連のトラブルについて気軽に相談でいる窓口です。身近な人に相談できない場合であっても、一度連絡・相談をしてみてください。
SNSでの誹謗中傷の無料相談窓口
SNSでの誹謗中傷に対する無料相談窓口をご紹介します。SNSで実名で中傷を受けている、連絡用SNSで悪口を言われた、SNS上で金銭被害に遭ったなど、SNSや誹謗中傷に関連する相談に活用してみてください。
行政の無料相談窓口
行政の様々な機関がSNSでの誹謗中傷に対する無料相談窓口を設置しています。
24時間子供SOSダイヤル(文部科学省)
24時間子供SOSダイヤルは、主にいじめ問題などに悩む子供やその保護者が相談できるように設置された窓口です。近年のいじめ問題はSNS上でも発生しており、対応方法や対策について相談することが可能です。24時間子供SOSダイヤルに相談すると、電話をかけた所在地の教育委員会の相談機関に接続されます。相談内容によって、児童相談所や警察、いのちの電話協会、臨床心理士など、様々な相談機関と連携されます。
24時間子供SOSダイヤル
電話番号:0120-0-78310
受付時間:24時間
全国共通人権相談ダイヤル・みんなの人権110番(法務省)
全国共通人権相談ダイヤル・みんなの人権110番は、SNSでの誹謗中傷はもちろん、差別や虐待、パワハラなど様々な人権問題についての相談ができる電話相談窓口です。電話をかけると、最寄りの法務局や地方法務局に接続されます。相談は、法務局の職員や人権擁護委員に対して行うことができ、秘密は厳守されます。
全国共通人権相談ダイヤル・みんなの人権110番
電話番号:0570-003-110
受付時間:午前8時30分~午後5時15分(年末年始・土日祝祭日除く)
*PHSや一部のIP電話等からはつながらない場合があります。
こたエール・東京こどもネットケータイヘルプデスク(東京都)
こたエールは、SNSでの誹謗中傷を含め、インターネットやスマホでのトラブルについて相談できる窓口で、東京都内に在学、在勤、在住している全ての人が活用することができます。相談方法も電話・メール・LINEと、電話に抵抗がある人でも相談可能で、秘密も厳守されます。
警察の無料相談窓口
SNSでの誹謗中傷被害は、警察でも相談することができます。ただし、実質的な被害がある場合以外は警察が実際の対応をしてくれることは少ないため、今後の対応について生活相談という形でのみ相談することになる可能性もあります。
警察庁・警視庁サイバー犯罪相談窓口(警察庁・警視庁)
都道府県警察本部のサイバー犯罪相談窓口等一覧
民間の無料相談窓口
行政機関以外の民間でも、SNSでの誹謗中傷に対する相談窓口を設置している事業者や企業があります
一般社団法人セーファーインターネット協会
一般社団法人セーファーインターネット協会では、誹謗中傷ホットラインを設置しており、誹謗中傷被害者に代わって国内外のプロバイダに対して削除依頼の申請をしてもらうことができます。一般社団法人セーファーインターネット協会は、インターネット企業有志により運営されています。
一般社団法人セーファーインターネット協会
相談フォーム
株式会社NTTドコモ
ドコモはSNSでの誹謗中傷を含めたインターネットに関連するトラブルのためのサポートサービス「ネットトラブルあんしんサポート」を、期間限定で無料で開設しています。通常は有料のサービスですが、これを機に相談してみたいという人が気軽に試せるよう無料開放されています。ぜひ一度確認してみてください。
ネットトラブルあんしんサポートセンター
電話番号:0120‐221‐360
受付時間:午前10時~午後6時(土日祝を除く)
無料相談期間:2020年7月1日(水)から 2020年8月31日(月)まで
弁護士事務所で無料相談
SNSでの誹謗中傷解決ステップにおいては、弁護士に対応を依頼することもあります。弁護士対応は当然ながら有料ですが、相談のステップにおいては様々な法律事務所で無料相談を受け付けています。
近隣の弁護士事務所やインターネットで調べて法律事務所などを当たってみてもいいですが、アプリでも弁護士を探すことができます。ココナラ法律相談では、利用者の口コミや評価などを参考にしながら相談する弁護士を探すことができます。弁護士によっては初回無料相談などがついていることもあるため、ぜひ活用してみるといいでしょう。
弁護士事務所への無料相談
ココナラ法律相談
SNS誹謗中傷相談後の解決ステップ
SNSで受けた誹謗中傷被害は、被害の状況や程度に応じて解決までのステップを踏んでいくことになります。解決までは以下のような流れを取っていくことが多いです。
- SNS運営元への削除依頼
- 発信者の特定・損害賠償請求
- 刑事告訴
誹謗中傷は悪質な内容になると、民事訴訟で慰謝料を請求したり、名誉毀損罪や侮辱罪などで刑事告訴できる場合もあります。状況に応じて対処できるよう、様々な窓口に相談してみてください。
SNS誹謗中傷の責任追及方法については、次の記事でも詳しく解説しています。
-
ネット上での誹謗中傷による逮捕者は数多く出ている!問われる罪や責任追及について解説
インターネット上における誹謗中傷が社会的な問題になっています。誹謗中傷による痛ましい事件などが頻発していることからも、世論はもちろん、国会でもインターネット上の誹謗中傷行為に対する規制を強化するための ...
続きを見る
まとめ・SNSでの誹謗中傷は様々な窓口で無料相談できる!
SNSでの誹謗中傷被害を受けた場合の無料相談窓口について解説しました。簡単にポイントをまとめておきます。
本記事のポイント
- SNSでの誹謗中傷は悪質な攻撃であるため、被害者側が自分を責めたりせず身近な人や窓口で相談し、適切に対処していく必要がある
- SNSでの誹謗中傷窓口は、行政や警察、民間などの様々な機関が、無料で相談を受けてくれる(文科省、法務省、東京都などの地方自治体、警察、ネット関連企業など)
- SNS誹謗中傷について相談し、その後内容や程度によっては損害賠償を請求したり、刑事告訴できることもある
SNSでの誹謗中傷は誰もが被害に遭う可能性があります。被害に遭っても落ち着いて、まずは誰かに相談してみましょう。ぜひ様々な相談機関を活用してみてください。